楽園のカンヴァス 読了! | きらり☆セイシュン生きてます。

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こんにちは、nYです!

 

以前の暗幕のゲルニカに続いて、

 

楽園のカンヴァス読み終わりました!

 

順番的には逆だろうけど、

 

たまたま読んだ順番がそうだったので……

 

 

ではさっそくあらすじから。

 

 

ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーター、ティム・ブラウンはある日、一通の招待状を受け取る。そこにはルソーの作品を調査してほしいと書いてあった。不思議に思いつつもスイスへ向かったティムの前に現れたのはもう一人の研究者、早川織絵だった。二人に依頼されたのはルソーの「夢」に酷似した絵の真贋判定。タイムリミットは7日間。古書を読み解き真贋判定はなされるのか、ルソーが絵に込めた想いとは?

 

 

ってな感じでしょうか。

 

 

 

ではここからはネタばれ注意ゾーンです!

 

 

 

 

 

 

最初は織絵が主人公?と思ったけど、

 

ティムが主人公ってことでいいのかな?

 

2000年現代の話ももっと読みたかったな~とは思いつつ、

 

これからこの二人が再会してどんな話をするんだろうって

 

余韻があるのもいい……

 

最初読みながらあんまり織絵に感情移入ができなくて。

 

それもそうか、

 

あんまり深く書かないことでティムとの対決の話で

 

より一層織絵という人が、

 

ティムから見た視点で際立つもんな……

 

織絵に感情移入できなーいって思ってたけど

 

これもきっと作者の策略か……

 

 

 

ティムはわりと不遇な感じした

 

まあ最初からボス宛だと思って招待状受け取って

 

ボスの振りしてバイラーのとこ行っているからあんまり擁護は

 

できないんだけど笑

 

最後の最後で「え?呼んだのはトムじゃなくてティムだよ?」(意訳)

 

って言われたのは衝撃。

 

ティムもびっくり、コンツもびっくりだよ。

 

よかったね、ちゃんと評価されてたんだよ……!

 

 

 

織絵がまさか本当に不倫してて真絵産んでたのか、という衝撃も。

 

嘘情報の攪乱かと思ってた

 

けど、自ら別れを告げて日本に帰って、

 

研究からは遠のいて……

 

いろんな後悔とかあったんだろうな。

 

それをまさか2000年になってから掘り起こされるとは。

 

ティムの何気ない言葉を思い返しているのをみると

 

織絵にとってもティムは特別な人になってたんだろうと思う。

 

 

真絵との関係性が最後にすこーしだけ上向いたかなって

 

シーンがあってよかった。

 

あまり上手に向き合ってこれなかったんだろうな、

 

近所のうわさもあるし、真絵は真絵で思うところはあるし。

 

でもおばあちゃんのおかげで成り立ってるから

 

おばあちゃんがいてくれるうちに

 

少しでもお互いに仲良くできるように歩み寄れるといいね……

 

 

スイスでの真贋判定はまさかの古書を読んで考えてってことだった

 

バイラーが、ルソーの宴会に参加したかったって言った時、

 

もしやこれはジョゼフとかだったりするか?

 

とうっすら思ったけど

 

まさかねーと思ってた。そのまさかだった。

 

ルソーの死後に収集家になるとは。

 

ルソーにほれ込んでほれ込んで

 

どうにか財を築いて集めていったんだろうな。

 

どうやって頑張って集めたのか、それについても

 

一本小説が書けるくらいありそう。

 

「夢をみた」は結局バイラーの孫娘に継承されて

 

世には出ていないけれど

 

その下に何があるのか、ピカソの作品があるのか、

 

すべてはわからないままだけど、

 

17年前のあの日々は

 

ティムと織絵の二人の人生に大きな影響を与えて、

 

長い時を経て二人を再会させる、

 

不思議な7日間だったんだなあ

 

 

 

ルソーの物語の方は、区切りがわかりやすくて

 

すいすい読めた。

 

ティムと同じペースで読むから、

 

より一層物語の中に入り込める。

 

ティムの考察も読めるし……

 

すごくおもしろかったな。

 

 

 

暗幕のゲルニカもそうだけど、

 

画家の話と、現代の話が並行して読めるっていうのは

 

不思議な体験でとっても面白かった。

 

 

 

ルソーの絵も見てみたくなったなあ~