サルビアドームでちょっと変わったタイヤを使ったので、そのタイヤの紹介を兼ねて昔の電動オフロードタイヤについてのお話しです。

 最近は電動オフロードも屋内のカーペットコースなど使われるタイヤが変わってきましたが、今行っているショップのオフロード走行会は元祖オフロードと言っていい河川敷公園に特設コースを設営したコースになります。

 使うタイヤも河川敷公園なら草が一面に生えているのでタミヤのスクエアースパイクや昔のタミヤのピンスパイクタイヤでもフルグリップします。

 しかし、たまに行われるサルビアドームは少し粗目の土のグラウンドなので、タミヤのタイヤはコンパウンドが硬すぎてあまりグリップしません。

 昔は太いピンスパイクで土を引っかいてグリップさせていたので、コンパウンドは固くても良かったのです電動オフロードがブームになりオフロード専用コースが整備されるようになると太いピンスパイクではあまりグリップせずコース路面も傷むことから、タイヤのコンパウンドでグリップさせる方向になって、タイヤがどんどん柔らかく改良されグリップも上がっていきました。

 代表的な例として、ヨコモのピンスパイクタイヤTR-32でもコンパウンドはハード、ミディアム、ソフトと柔らかいものが作られ、(スーパーソフトもあったかも)最終はYコンパウンドが主流となりました。

 関ヶ原のウッディードームで行われた電動オフロード全日本選手権で当日初めて現地販売されたプロラインのホールショットの登場でオフロードタイヤは太ピンからミニピンタイヤに大勢が変わり、太いピンスパイクタイヤは姿を消すようになりました。

 その過渡期に一部で太いピンスパイクタイヤでコンパウンドの柔らかいものが作られましたが、今では入手不可能です。ただ、路面によってはミニピンのタイヤはグリップしない時があり、太いピンスパイクタイヤで柔らかめのコンパウンドのタイヤは貴重な存在になります。

 ゴールデンウイークの走行会で使ったタイヤの1つはこれで、ロッシのGコンパウンド、少し硬めですが固い土で結構グリップします。

4WDはプロラインのSTUBBLEでM2コンパウンドだったと思います。ロッシよりグリップは少し低く、同じようなタイヤはロッシにもありました。

こちらはロッシのイフマースタッド レッドコンパウンド、私の知る限り太ピンで最も軟らかくグリップするタイヤです。

 このようにどんどんタイヤも変化していったことで、手持ちタイヤも在庫の山に(ほんの一部ですが)

 今では太いピンスパイクタイヤはタミヤの硬いコンパウンドの物しか手に入らない状況ですね。