元々は別の目的で検討用に入手したのですが、その話は後日として、とりあえずボールデフとしても使う可能性があるので、組み立ててみます。

 ここでは、これが正解とは言えませんが、過去のオフロード用で使ってきたボールデフの組み立て時のポイントを紹介します。

 T社のTT-02用ボールデフのプレッシャープレートとスラストワッシャーにDカットが入っていないのでスラストワッシャーが滑って動く可能性があるので、固いグリスを薄く間に塗って組み合わせます。当方ではこの赤いグリスを使っています。ポイントとしてはデフボールに塗るグリスよりかなり固いのもを使います。

 次にリングギヤにデフボールをはめて、両面からデフ用のグリスを多めに塗ります。

組み立てた時にスラストワッシャから少しはみ出すぐらいにします。この余分なグリスがギヤボックスに入った砂ぼこりをデフ内部に入り込むことをブロックしてくれるので、オフロードではグリスは多めの方がいいと思います。

 グリスはデフボールの種類に合わせて変えます。ノーマルのスチールボール、タングステン、セラミックなどボールには種類があります。

 スクリューキャップ部のスラストベアリングにも同様の意味合いで専用のグリスを多めに塗っておきます。当方ではブラックグリスを使います。

 プレッシャープレートとプレッシャープレートキャップ、プレッシャープレートキャップとカップジョイントの嚙み合わせ部に少しガタがあるので、ゴム系のボンドを塗っておくとよいと、ネットで見ましたのでサスアーム外れ等トラブル時の脱落防止の意味でも塗っておいた方が良いかもしれません

デフを新しく組んだ場合は慣らしをするようですが、当方では慣らし無しで少し使った後再調整で対応しています。

 ボールデフは使っているとスラストワッシャーに当たりのラインが入りへこみ、ボールもちびていきますので、定期的なメンテナンスが必要です。その為初めて組んだ時は慣らしとして空転させてあたりを付けるのが一般的です。

 当方のTT-02はスパギヤにスリッパーを付けているので問題ありませんが、直結の場合ボールデフが滑って駆動系保護として代用にもなります。