25日の米国株式市場は、FRBバーナンキ議長の再任期待が高まり、主要株価指数は反発した。今月末で任期切れとなるバーナンキ議長の再任を巡って、前週末は不透明な見通しが強まったが、この日は主要なテレビ番組等で連邦政府や連邦上院が再任する見通しが伝えられ、今後の金融政策等に関する不透明感が薄らいだ。12月の中古住宅販売件数は、季節調整後の年率換算で545万戸となり、市場予想を大幅に下回った。初回住宅購入者に適用される税額控除が11月で期限切れとなっていたため、11月までに駆け込みの需要が発生した反動が12月に出たと見られている。一方、販売価格の中央値は178,300ドルと、前年比で1.5%上昇し、2007年8月来の上昇となった。在庫は329万戸と前月比で6.6%低下し、2006年3月以来の低水準。個別では、鉄鋼関連が上昇。AKスチールは市場予想を上回る10-12月期決算を発表。一方鉄鋼大手アルセロール・ミタルが、鉄鋼需要回復により鋼板価格が今後上昇するという見方を示したことを受け、USスチールの株価も反発した。堅調にスタートした株式市場だが、今週は主要企業の決算のほか、1月の消費者信頼感指数、12月の新築住宅販売、FOMC、12月の耐久財受注、10-12月期のGDP(速報値)など重要指標の発表を控えており、積極的に上値を追う展開には至らなかった。結局、NYダウが前週末比23.88ドル高の10196.86ドル、S&P500種指数が同5.02ポイント高の1096.78ポイント、ナスダック総合指数は同5.51ポイント高の2210.80ポイントで取引を終了した。そして本日の注目銘柄は以下の通りです。



・キッコーマン(2801):日本デルモンテの生産体制再編を行ない2拠点体制とすると発表。


・メイコー(6787):公募価格を1株2095円に決定し、最大34億円を調達すると発表。


・KDDI(9433):JCOMを傘下に入れると発表。


・キリンホールディングス(2503):09年12月期の単体純利益が820億円となったようだと発表。


・ダスキン(4665):今期純利益予想を従来60億円から75億円に上方修正と発表。


・テイクアンドギブニーズ(4331):公募価格を1株9974円に決定し、最大23億円調達と発表。


・ユニチカ(3103):保険事業部門をエスエムティー保険サービスに譲渡と発表。




通訳:三上順子