あっという間に来月はもう夏休み。
夏休みといえば、サマーキャンプ、ということで小学校から配布されたパンフレットから友達と日程が合うところを選び申し込みました。

ところがその申し込み契約書にて「ホームページ、広報紙面などにおける子どもの写真掲載を全て許可する」という文言があるのが引っかかりました。「訂正箇所は二重線と訂正印を押して提出」となっていたので「ホームページと広報」という言葉を削除してお金も振り込んで送ったところ、電話がかかってきました。責任者を名乗る男性がいうには「ホームページ、フェイスブック、広報紙への写真掲載がこの旅行事業主の主催キャンプ参加への前提条件」とのことで、先方から一方的に申し込みを取り消されました。

当NPOのホームページを確認してみると、確かにキャンプごとに数百枚の子どもの顔写真が随時掲載されていて、誰でも見れる状態にある。先方の言い分としては、保護者への報告機能と一般への広報機能を担っており、特定の掲載NG児童の顔写真をいちいちチェックすることはマンパワー的に不可能とのこと。
でも保護者への報告であればパスワードを設定したり、メールマガジン形式にしたり、不特定多数に届くことが問題なのだからいくらでも対策はあるはず。チェックしたりパスワードをかける手間を惜しんでまでして、自団体のPRを優先させる体質には驚かざるをえない。

一緒に行くのを楽しみにしていた子どもたちに本当に申し訳ないが、この団体の子どもたちを預かる立場としての責任感を疑うので、私たちとしても断固参加したくなくなりました。

以前より日本の学校やPTAでもホームページでの写真掲載が問題となり、今の時代はもう個人を特定できる写真を載せるところなんてないのでは?
少なくともアメリカや香港ではこのようなサイトは考えられません。

DVから逃げている家庭や芸能人もいるでしょうし、居場所が特定されるので何の犯罪に狙われるかわかりません。それだけでなく、そもそも子どもの権利からいうと、本人の承諾を得てない(親のみ)写真を勝手に載せるのは倫理的にどうでしょう。後から見て本人が嫌がらないとは限りません。

一時通わせていた日本のなんちゃってインターの無認可保育所でも、同じようにイベントごとの写真をホームページにて不特定多数に向けて掲載していました。そこでは保護者の許可を得ていないだけではなく、幼児の全裸、下着姿、着替え、プール、お風呂、パンチラ、侮辱的コメントといった写真も平気で載せており、我慢できずに園長にはクレームを申し上げました。
問題の写真は削除してもらえましたが、世界中への拡散防止には手遅れでしょう。
そしてパスワードロックの依頼に対しては、園長は聞き入れず広報機能を優先するとの主張。
結局この保育所は多くの保護者の信頼を失い、転園する幼児が続出しています。

この時のトラウマもあるので、不特定多数が見れるサイトでの写真掲載を他人に任せるのは、私はどうも気がすすみませんし、日本だけ時代遅れだとしか思えないのです。