とうとう夏休みが終わり、今日からまた小学校が始まりました。
毎日の学童のお弁当作りから解放されるのが、母親としては何より気が楽になります。

この夏は息子は香港に約20日間滞在し、お友達と再会したり現地のサマーキャンプに参加しました。

長期滞在するのだから、この期間に宿題の自由研究も終わらせよう、と母の思いついたのが「香港と日本の違いの研究」。

毎日子どもなりに気がついたことをノートに書き留めて、なんでだろう、という原因まで考えてもらいました。
帰国してから、大きな模造紙にポストイットを利用してペタペタ貼り、気がついた点と理由やそれぞれの関係性を矢印で表してみました。

内容は、日本より暑い、時差がある、といった地理にまつわることから、言語のこと、交通、食べ物、ルールなど広範囲にわたり、我が子ながら、なかなかの上出来と思ってます。

その中でも特筆すべき違いが、香港では16歳以下の子どもは1人で建物の中で留守番をしてはならないというのと、11歳以下の子どもは1人で外を歩いてはならないという法的な規制です。

建物が高くて転落の危険性が高い点や、治安、交通量の問題が原因でしょうが、根本にあるのは、保護者の監督責任への考え方の違いなのでは、と思います。

日本では、小学生ともなると、登校はもちろんスクールバスなどなく自力で行き、専業主婦の母親がいる場合は放課後は自由に外を出歩いて5時のチャイムで帰宅するのが一般的でしょう。
公園に行っても子どもだけで遊んでおり、親が見ていることはほぼありません。

日本は安全だから大丈夫、、と言われていますが、昨今の子どもの事故や事件をニュースで目の当たりにすると、この安全神話はまだ通用するのだろうか、と不安になります。

香港や米国では、子どもの事故や事件に際して保護者の監督責任がまず問われることになり、見ていなかった保護者が悪い、という自己責任になります。同情は少ないしでしょう。

香港では外国人家政婦が一般的なこともあり、「見る目」に余裕があるというのも、この法律が成立する要因です。家政婦に責任感を持たせるプレッシャーにもなりますし。

もちろん、このような規制がないのがベストではありますが、いつまでこの平和を保つことができるのでしょう。

何かある前に、保護者もより責任を感じることが大切では、と考えるきっかけとなりました。