

こんちにはメルモです。
札幌はまだ冬の様に寒いですけど
今日から5月がスタートですね。
札幌の梅と桜の開花は、5月中過ぎ頃かしら~??


もうそろそろ札幌でも、季節先取り・・・と言う事で
桜の着物の出番かな~と。
でも、お天気も悪くて寒いので
春らし過ぎるとちよっと早まった感が出過ぎるここ数日の気温。


あまり春らしいパステル色の着物では
浮いてしまうので黒地の主張が少ない桜柄の小紋に
桜などの四季の花と蝶や鴛鴦が織りだされた
大人締めの着物の雰囲気に合った帯を合わせてみました。

春は、ピンクの飛び絞りの帯揚げと
帯締めのピンクで挿し色程度に入れてみました。

さて、今日の長唄のお稽古は
一切三味線で曲を弾かないお稽古でした。
師匠の歌舞伎の御話しを沢山聞かせて頂きました。
お稽古場に、歌舞伎のくま取りの手ぬぐいが
飾られているのですが、
最近素敵な額に入れられていたので
額を買われたのですか・・・とお聞きすると
叔父が額を作ってくれたのよ~と。
長唄の師匠の叔父さんも
三味線を作られている方だそうです。
こうやって見ると、くま取りも色んな種類があるんですね~って話しから、
ところで、このくま取りってどうやって作るか知っている??
・・・と聞かれて
歌舞伎役者が舞台を終えると
汗でメイクがもうぐしゃぐしゃで
そのままでは化粧を落とせないのよ。
だから、1度初めに白い手ぬぐいで顔の汗を抑えるの。
この、歌舞伎のくま取りって
魚の魚拓みたいなものなのよ~って教えてくれました。

そして、今日は色々と歌舞伎の演目の事を教わった他に
三味線の色んなジャンルである、
長唄・小唄・端唄・地唄・民謡・津軽の三味線の事を色々と教わりました。
私は、津軽三味線をじかに見たことが無い・・・とお話しすると
師匠が津軽三味線は長唄や小唄の三味線よりも
太鼓も大きくて重たいのよ~と
実際津軽三味線を握らせてくれました。
上の写真は、私の長唄の三味線と津軽三味線との比較です。
津軽三味線だけは、他の三味線のジャンルと違って
三味線の構え方が、膝の上に三味線を寝かせないで
建てて演奏する理由は、あまりにも三味線自体が重たいから
寝かせて弾いたら、棹を支えていられないからなのよ~と。
初めて持ってみたら重たくてビックリ。

三味線の弦は、たった3本ですが・・・
その3本の糸を調弦・・・と言って
一回一回、音を自分で取って合わせてからでないと弾けない楽器なのですが
ちょっと弾く度に、調弦がいちいち狂ってしまうのです。
なので、プロの方達は演奏しながら調弦を調節して
合せながら続けて演奏が出来るのですが・・・・
調弦は本当に難しくて、「調弦3年』と言う言葉があるそうで
一人前に1人で三味線の調弦が出来る様になるまで掛るそうです。
何度も、今までも調弦を教わって来ましたが
なかなか上達しないのが悩みで、
今日は母と一緒に、徹底的に三味線の調弦だけのお稽古を付けて頂きました。

私は、お琴は別の生田流の師匠に付いてお稽古させて頂いているのですが、
長唄の師匠は、山田流の名取りで
今日は、なんと三味線の調弦の後
お琴まで持って来てくれて、
お琴の調弦を全部教えて頂きました。
お琴の弦は、13本あるけれど
たった5つの音だけ作れたら、
あとの8つの音は、この5つの音源の1オクターブ高い
同じ音源なだけなのよ~。
三味線の調弦も1の糸が作れたら
3の糸は、1の糸の1オクターブだけ高い同じ音だから
耳を慣らせば簡単な事なのよ~と教えてくれました。
それと、今日は舞妓さん・芸者さんの事も色々と教えてくれました。
やはり、三味線屋さんを経営されている師匠なので
お三味線もお琴も尺八も
邦楽の和楽器のどのジャンルの事も詳しいし
その和楽器に関連する、歌舞伎・お能・日舞・芸者さんの世界など
色んな事を広く知っているので
いつも色んなお話を聞かせて頂いて
お稽古に行く度に色んな知識を得られて楽しいです。
長唄を初めてから、
歴史を学びたいな~と思ったり
どんどんと古典芸能の世界にはまっています。
今日は、お琴の地唄が難しくて歌えない悩みを聞いて頂いたら、
地唄は、唄の世界で1番難しいんだもの
簡単に歌える人っていないし、
10年お琴を習っていても地唄は歌えない・・って人がいるのよ・・って
励まして頂いて帰って来ました。
和楽器にはまって、今必死に
主人に尺八を習いに行く様に勧めているのだけれど・・・・
うちの主人、喘息もちなので
ただでなくても呼吸が苦しいのに
俺を殺す気か~と取りあってくれません(涙)
主人の喘息を治して、なんとか尺八を習わせて
母がお琴で私が、地唄三味線を弾いて
主人が尺八を。
3人で、地唄を演奏できる事を夢みている私でした(笑)