愛をしらずに育ったんだと思う。
与えられたのかも気付かずに。
だから、恵まれた、普通の、そんな家庭の中で幸せを感じなかった。
背中を押されても、いつも死ねなかったのは
死ぬつもりなんて到底ないからなのかもしれない。
見下されているくせに、人を見下す。
勉強のできないやつは、ばかなんだと思う。
最低だ。
そうやって、自分のプライドを守ってきたんだろう。
ありふれた言葉と感情をつなげずに、
「そんなこと言いたいんじゃないのに」「そんなつもりじゃないのに。」
それは、言い訳になる。
言い訳する奴はカッコ悪い。
だから、あたしはカッコ悪い。
死ぬわけにはいかない理由はある。
でも、死ねない理由とはちょっと違う。言い訳だけど。
大好きな人に抱かれている最中に死ねたら本望だろう。
でも、そんな願いをかなえてもらえるほど、あたしはいい人ではない。
嘆き、苦しみ、死んでいくのみ。
愛されているということは、抱かれて、つながれること。
繋がれている2人の体は、確かにそこにあるもの。それが愛。
愛というものを知ったとき、
誰のどんな愛でもいいから欲しいと思った。
ゆがんだ愛情と言われようが、遊ばれているといわれようが、
あたしにとって、それはかけがえのない愛なんだ。
また愛がなくなった。
でも、愛を求める年齢ではなくなった。魅力もない。
愛が欲しい。だれか、あたしに愛をちょうだい。