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城島充の物書き的日常

ノンフィクション作家・城島充の周辺雑記
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大晦日は大阪でのW世界戦へ。


井岡選手はちょっと異次元というか、

これまでの日本の名王者と呼ばれるボクサーの誰とも違う

強さを見せ付けられたような気がしました。



城島充の物書き的日常


風車の理論。


かつてアントニオ猪木がプロレスの世界で

使った言葉を思い出しました。


相手の距離で戦いながら、完膚無きまでに

たたきつぶす。



勝つことに徹するのではなく、

大晦日のボクシング中継の主人公となった

自分への課題と期待をしっかりと胸に刻み、

おそらくそれ以上の結果をだした

井岡選手の今後に期待がひろがります。


ローマン・ゴンサレス

とぶつかってほしいと思いました。


そしてもう1人…。


この前、スカイAさんのテレビ解説で一緒になった

宮崎選手はミニマムウエートに削った肉体の違和感を抱えながら、

12ラウンドを戦い抜いて念願のベルトを手にしました。





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試合後の囲み会見。


かつては鑑別所に入ったこともある宮崎選手。

おかあさんの言葉に涙をこらえきれませんでした。


「しょぼい試合をしてすみません」


と言ったあと、


「でも、隣にベルトがあるのはうれしい」


とまた涙…。


やんちゃキャラの男が丸裸の感情の揺れが、

ボクシングの過酷で、それだからこその魅力を

表しているようにも思えました。


試合後、

毎年恒例の飲み会で始発までミナミで痛飲。

心斎橋筋を1人で歩いていると、

泥酔して大騒ぎする人がおおくて

元ミナミまわりの社会部記者としては

なんだか一本の記事にできるな、と思うほど、異様な光景でした。









今日は知人に誘われて

花園ラグビー場へ行ってきました。



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雨も降って寒かったのですが、

高校生ラガーたちのプレーは見応えがありました。




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スタジアムの裏側の雰囲気も特別な熱気にあふれていて

ラグビーを愛する人たちの想いを感じました。



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このラグビー場は80年以上の歴史があり、

今日誘ってくれた人はその歴史をなんとか

一冊の本か映像で世に残したいと考えており、

僕になにかできることはないか、と思案しているところです。









新聞社をやめたころ、
御世話になっている飲食店で洗いもんのバイトをしていたのですが、
昨日、久しぶりにそのバイトをしました。

いや、何年ぶりかで、エプロンのつけかたも忘れていて
大変でした。
しかも、お店を1人で切り盛りされているおかあさんは
お店を閉めるころにはアルコールと過労でダウン。
バイト料をいただけないまま、タクシーで部屋に帰ってきました。

まあ、ただで飯とお酒をいただけたからいいか(笑)

午前2時すぎの梅田。
意外と人通りは少なく、タクシーの運転手さんもぼやいておりました。




…という曲を聴きながら走りました。


今日は神戸から友人が遊びにきてくれて

近所の喫茶店でランチをしましたが、

世の中のクリスマスムードとは無縁でした。


ワインのボトルをあけても酔いませんね(笑)





を感じる試合でした。


長谷川穗積選手の再起第2戦。

メキシコの元オリンピアン、サントス選手とときにノーガードで

打ち合う場面も作っての判定勝利でした。

試合前に足を負傷していたらしいのですが、

「ボクシングを好きだという純粋なモチベーションだけで戦える」と

話していたとおり、ときに危険な場面にさらされながらも

ボクシングという競技の魅力を彼自身が味わっているような戦いでした。


「お客さん、喜んでくれてますかね」


ラウンド間のインターバルでセコンドにそう聞いたという長谷川選手。

「ノンタイトルやから…。もし、世界タイトルマッチやったらそんなこと聞きませんよ」

そう言って笑ってましたが、

かつてバンタム級のベルトを初めて巻いたとき

「僕は地味やから、一般の人に顔をしられるようになるには

10回ぐらい防衛せんとあかんでしょうね」と語ったのも彼です。


今、長谷川穗積はあのころとまったく違うステージにいます。


そのことを改めて感じさせてくれるファイトでした。




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敗者の控え室にも行きましたが、

モンティエルと戦い、1-2の僅差判定で敗れたこともある

サントスは「長谷川のほうがはるかにスピードがあって

やりにくい」と、話してくれました。

「モンティエルはラッキーパンチで長谷川に勝てたけど、

あのパンチがあたってなかったら、ひどく痛めつけられていただろう」と。


しかし、その一撃で人生が暗転するのがボクシングです。


その苦しみを味わってなお、ボクシングが楽しい―と言い切れる

長谷川選手の純粋な気持ちにふれた夜でした。