本日、千葉の幕張メッセにおいて最先端IT・エレクトロニクス展「CEATEC JAPAN 2011」が開幕しました。
今年のテーマは、「Smart Innovation―未来をつくる最先端技術」、IT・エレクトロニクス産業の提案する安心・安全でスマートな社会の実現をスローガンに掲げ、暮らしや社会、ソリューションビジネスのための“Smart Innovation”を日本から世界に発信していくとしています。

本日は主催者によるオープニングセレモニーが行われ、電子情報技術産業協会（JEITA）、情報通信ネットワーク産業協会（CIAJ）、コンピュータソフトウェア協会（CSAJ）の3団体の会長、総務省、外務省、経済産業省など協賛の関係者による開幕のテープカットもありました。

現在急速に市場の広がりを見せている電気自動車、ハイブリッドカーとの兼ね合いで、ITやエレクトロニクスと自動車との関係が近付いています。そして、震災による被害を乗り越えて日本のものづくり、技術を発展させるため、TEAM TECHNOLOGY JAPANが誕生しました。CEATECと東京モーターショーが連携、CEATECの中でも「東京モーターショー2011」のプロモーションに協力しています。

今日は、一般社団法人日本自動車工業会志賀俊之会長とCEATEC JAPAN実施協議会矢野薫会長がガッチリと握手を交わして連携についてPRしていました。

CEATEC JAPAN 2011の見所は、今回のイベントに合わせて発表された超高解像度(4K×2K)というHDの約4倍の解像度のQFHDに対応した液晶テレビやプロジェクターを使ったシアターシステムの新製品が東芝、シャープ、ソニーの各製品です。

発表されたばかりの最新製品が体験できるとあって、各ブースには人だかりや大行列ができていました。今日は特別招待日なので来場者は限られていたはずなのですが数十分待ちになっていました。

液晶テレビっぽい、ドット(画素)の粒々感が分からないくらいの解像感があってとても綺麗でそのものがあるような錯覚に陥るほどです。

東芝 REGZA X3です。

シャープ ICC 4K 液晶テレビです。

日立 Woo V09シリーズ裸眼3Dテレビです。

そして、CEATECの特徴は産業の川上から川下までの出展社が一堂に揃っていることです。各ホールすべてを周れば、素材からコネクタやケーブルなどの部品、製品、システム/通信/ソフトウェアサービスまで分かるということです。

日本電気硝子が展示していた世界最大の152V型プラズマディスプレイパネル用の基板ガラスです。152インチの画面の前面に使用されます。

IT・エレクトロニクスで身近なものというと、スマートフォン、携帯ゲーム機があります。SONYのブースではPS VITAのタッチアンドトライコーナーに長蛇の列ができていました。そのほか発売予定のSONYのタブレット端末なども人気でした。

KDDIは先日発表した2011年秋冬発売予定の新製品を展示しており、WiMAX回線を利用することで高速データ通信が可能になったスマートフォンが多数、タッチアンドトライ可能な展示になっていました。

MOTOROLA PHONEも試せました。

そして、ドコモはLTEのデータ通信Xiを使ったタブレット端末 GALAXY Tab SC-01DとArrows Tab F-01Dのタッチアンドトライができるようになっていました。

参考出展ながらもXiスマホとして、NECカシオ、LG、サムスン他の展示もありました。近いうちに製品とサービスの発表があるのではないかと推測されます。

携帯端末向けのマルチメディア放送モバキャスの放送認定を申請した株式会社mmbiのnottvというスマートフォン向けの放送局のデモが行われていました。

ブースでは、スタジオを模して放送用の機器をそろえて実際にお笑い芸人さんによるステージが行われていました。

スマートフォン、タブレットというと、タッチスクリーン、低消費電力のLED、高度に集積された半導体回路、アンテナ、バッテリーなど最先端の技術が使われた細かな部品の結晶です。素材や構成部品を製造しているメーカーも数多く出展していました。

EV、電気自動車関連のテーマでの展示がとても多く行われており、Zero Emissionを目指す各メーカーの展示もとても力が入っていました。このテーマのエリアは、さながら電気自動車版のモーターショーのようになっていました。

NECのブースの電気自動車の充電スタンドと関連システムです。NECは日産自動車と車載バッテリーも作っていますね。

ENEOS EVです。

三菱自動車 i-MiEVです。こちらの展示では、車載のリチウムイオン電池から放電して電力供給をするというデモが行われていました。ご存知のように脱原発の問題から稼動する発電所が減って全国的に電力不足、計画停電の心配がありますので移動式巨大電池となる電気自動車は停電時の救世主になるでしょう。

現在、設置が進んでいる充電スタンドのユニットも展示されていました。

そして、実際のところ高速道路を長距離走るようなシーンではすぐに電気自動車の充電電池が空になってしまうため、急速充電技術とその先には無接点電力供給技術が開発されることが期待されています。

TDKでは模型の自動車でしたが無接点電力供給の可能性とその概念を分かりやすく示した無接点パワースポットのデモが行われていました。

巨大なブースからいくつかピックアップしてこの記事を書きました。まだまた書ききれないたくさんの新技術に触れてきました。私はCEATEC JAPANの展示やカンファレンスを聴講してエンジニアとしてとてもわくわくしました。

それでは、明日からの一般公開に行ってみようという方へご案内です。

CEATEC JAPAN 2011の開催は10月8日(土)までとなっており、本日4日は特別招待日、報道向け公開日でした。明日の5日から一般公開が始まります。当日登録の入場料は一般1000円、学生500円（Web事前登録で無料になるので是非CEATEC JAPANのページで登録してから来場してくださいね。）最終日の8日（土）は無料公開日となっていて、就職活動に役立つ学生のためのIT・エレクトロニクス業界研究セミナーやキッズ電子工作教室、全国ロボット相撲大会関東大会などの楽しいイベントも開催されます。

https://www.ceatec.com/ja/
旧URL http://www.ceatec.com/2011/ja/index.html

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CEATEC JAPAN 2011開幕