自治体の公式ホームページをBingで検索すると、偽ホームページへ遷移するという報告が相次いでおり、検索エンジンの検索結果の汚染広がっている模様です。
2022年6月8日記事
市の公式HPの偽サイト発見、Bingで検索すると表示…アクセスしないよう呼びかけ [読売新聞]
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220608-OYT1T50264/
長野市は8日、市の公式ホームページ(HP)の偽サイトが二つ見つかったと発表した。閲覧するとウイルスに感染するおそれもあるとして、市は不用意にアクセスしないよう注意を呼びかけている。
市によると、偽サイトはマイクロソフトの検索エンジン「Bing(ビング)」で検索すると表示されるという。公式HPと比べ、文字化けしたり、写真の掲載数が少なかったりする。今月1日に市民からの指摘で判明した。被害は確認されていないが、市は同社に偽サイトの削除を要請。ビングに公式HPが上位に表示される方法を検討している。
公式HPのアドレスは最初に「https://www.city.nagano.nagano.jp」が表示される。市広報広聴課は「正しいアドレスを確認してほしい」としている。
県や周辺市町村などと相互リンクするなど検索エンジン対策(SEO)をしないと上位に非公式サイトが来ることは普通にあり得ます。
nagano.jpのドメインの持つ力が弱いのではないかと想像します。
地方自治体の偽サイト相次ぎ出現 Bingなどで検索上位に 不審なURLに注意 [ITmedia]
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2206/10/news113.html
長野市に加え、徳島県徳島市(https://www.city.tokushima.tokushima.jp/)や神奈川県藤沢市(https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp)も9日までに偽サイトへの注意を呼び掛けている。いずれの市もBingで検索をかけると、偽サイトが上位に表示されていることが確認できた(10日午後12時時点)。
検索エンジンの検索結果の汚染広がりを見ると政府関係、自治体関係が使用するドメインではなく、一般のjpドメインを使用していることが共通しています。それとサブドメインを県、市とするドメイン設計で県名と市名が同じところについてBingの評価がおかしいのではないかと推察します。
直近でとれる対策はコピーサイトを見つけたら、不適切なコンテンツとして検索エンジンの所定の窓口へ申告することです。
ドメインの力が弱いと今後も検索上位を取られることが起きかねません。コピーサイトではなくその自治体のコンテンツをオリジナルで作成していた場合には不適切なサイトの申し立てが認められなくなる恐れもあります。そのようなことのないようにするためにも自治体単体だけでなく上下や近隣の自治体も含めて、ドメインの設計をして構成管理をきちんとしていかないと繰り返すことになると思います。人の信用を得るために人脈が大切なように、ホームページの信用もホームページの連帯が大切だと思います。