12月もあと少しでおわりますね。リズムパート代表としてベースの廣辻柑介がブログを書かせていただきます。
この一年を振り返ってみました。
去年の冬、先代のベーシストの八馬さんに誘っていただいた時は是非やらせてくださいとすぐにこの一年頑張ろうと思いました。僕がコントラバスを始めたのは大学に入ったばっかりです。昔から楽器をやってる上手い人ばかりのNWに、僕を入れることに反対していた人もきっといたと思います。
それでも僕のことを信じてくれて、誘っていただいた八馬さん、僕のことを迎え入れてくれた2年目のメンバーの方々には感謝しかありません。たくさんの思い出ができました。
おかげで僕の生活は大きく変わりました。
始動当初は自分のやってることが合ってるのかどうかもわからない、何もわからない状態で、OBさんに助けられながら、ただただがむしゃらでした。
何もわからないのにパートリーダーも任されてしまって、何も分からないのにみんなに指示を考えないといけなくて、
"自分が"もっと頑張らないと、って、そればかり思っていました。
何もわかんないまま気づけば七月。山野に向けての合奏がはじまりました。OBさんやプロの方々に合奏に来ていただいて、たくさんの指導をいただきました。自分のことではないのに、自分ごとのように真剣に考えてくださって、ほんとうにそのおかげで、自分は少しずつ前に進めました。
八月、山野合宿を終えて、山野本番、結果は5位でした。でも正直、結果は何位でも良いと思っていました。ただみんなであの瞬間、自分たちが一生懸命考えたアレンジで、他のどこでもないあの演奏をできたのが楽しかった。
幸運にも講評では、リズムパートを褒めてくださって、その時に、少し泣いた気がします。
後期は出会いがたくさんありました。
金沢、名古屋など遠い場所に行って演奏することはとても楽しかった。みんなで車を運転してさ、なんか大学生みたいじゃん。
共演した関東の大学の演奏にもとても刺激を受けました。
自分と同世代で、こんなに面白いことをしている人がたくさんいる事実は、
自分が後ろとか過去とかじゃなくて、前を向くきっかけになりました。
そして気づけば12月です。終わろうとしています。
僕の法被の裏には"底力"という2文字が書かれています。
ウッドベースという楽器はほとんどのジャズの演奏形態で必須の楽器です。和声とリズムを司る、一番の土台となる楽器です。
だから僕は、"自分が"みんなを支える という意味で底力だと思っていました。
でもそれは違いました。
ビッグバンドは全員がリズムパートだと思いました。みんながリズムを出し合って、僕もその一員なんです。
みんなが力強い確固たる中心点に集まって"みんなで一つ"になるんじゃなくて、
みんなの境界線が溶け合って、混ざり合って、新しいものが生まれていくんだと思いました。
綺麗な単色じゃなくて、
愛すべき
濁って混じったグレーなんです。
だから僕は自分ががんばろうと思っていたけれど
結果、
みんなで頑張ってこれました。
そういう意味で僕の底力は、ひとを信じられる力なんだと思いました。
このカウントダウンブログはリズムパートのブログです。
だから僕は17人のリズムパートであるNWのみんなにありがとうと言いたいです。
コミュニケーションがうまくいかなくて、何度も喧嘩した人もいた。たくさん迷惑をかけたし、他人のことを悪く言ったりもしました。
ほんとうは全部ユーモラスに本音が言えたらいいのかもしれません。だけど難しかった。
それでも辞めたいと思ったことはありませんでした。
ただ、17人で演奏することが、たまに気持ち良いからです。
一年間ありがとうございました。
ラストライブまであと5日!!!