心に残った台詞があった。
それは、
アニメ『アルスラーン戦記』。
田中芳樹原作の同名小説を、アニメ化した大河ファンタジー作品。
ひとりの少年、王太子アルスラーンが、自国の敗戦を期に、臣下たちと祖国を取り戻すために戦う姿を描いている。
少しあらすじを....
「11歳であったパルス国の王太子アルスラーン。
しかし、王太子と言っても彼の出自は王家の血筋では無いという。
よって、父王も母の王妃も彼に愛情を示すことは無かった。
敗戦の結果、父王は地下牢に捕虜に王妃は幽閉された。
アルスラーンは父王と王妃を救う為にたった一人の騎士ダリューンと共に旅立つ。
命からがら多くの困難な環境を乗り越え、アルスラーンを慕う臣下を集め、仲間として心を通じ合わせていく。
そして、ついに隣国の侵攻を退けた後、アルスラーンたちは国境のペシャワール城塞で再度王都への行軍を準備していた。
が、そこへ王都を脱出した父王アンドラゴラスが到着する。
アルスラーンは無事帰還された父王と王妃を歓迎するが....。
しかし、復帰した父王は、王が復帰したことでパルス軍の指揮権を失ったアルスラーンに勅命を言い渡す。
「それはひとりで城を出て追加の兵力を5万集めよ」と。
それまで決して帰って来るな。
ペシャワール城塞には既にパルス諸侯の総力が結集しているが、その指揮権はもうアルスラーンにはない。
アルスラーンは事実上、パルス軍を追放されたのだ。
それまで、アルスラーンに集まっていた臣下はアルスラーンと共に行くと申し出ても、父王は許す事は無かった。
誰もいない中で、アルスラーンは独り、城を出ていく。」
そして....これからの台詞。
泣ける....。
去り行くペシャワール城塞を振り返り....
「覚悟はしていたが....
私は、実子では無いという事か....。
いや、追放されたとは考えまい。
自由を与えられたと思おう。
そうすれば、
父上を恨まずにすむ....。」
「行かねばならぬ。」
そして独りで夜空を見上げるアルスラーン。
そこに聞き覚えのある鷹の鳴き声が響いた。
「アズライール!!」
その飛ぶ姿はアルスラーンが可愛がっていた鷹の姿。
そして....遠くから叫ぶ声が響く。
「殿下~!
私達は殿下のお叱りも、国王陛下のお怒りも覚悟で自分たちの生き方を定めたのであれば、どうかお供させて頂きたく思います。」
そこには敗戦以降、アルスラーンと共にしてきた臣下7名の姿が。
アルスラーンは泣き、
「元々、私が兵をあげた時お主たちだけだ。
お主たちを咎めたりするものか....。
そんな事をしてはそれこそ、神々から罰を受けよう。
よく来てくれた。
本当によく来てくれた。」
最早、征馬は孤影ならず。
アルスラーンは尊い同志と共に
5万の兵を集めに出発した。
そして、最終的には
アルスラーンは多くの仲間を集めて、
パルス国、王都奪還に出兵した父王を協助するために、再び戻っていく。
困難を導きに
怨讐を新たな出逢いに....。
亡国の運命は起死回生していく。
何処かで
同じような現象を
聞いたような....
と、
アルスラーン戦記に
見た気がした。
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