NYも夏本番になりました。週明けから35℃くらいまで上がる日が続いています。
ペンシルバニアへのドライブから帰ってきて、やや喉の調子が悪いなと思っていました。冷房ガンガンにかけた車で長時間ドライブしたからだろうと思っていたのですが、数日同じような症状。そして週末のトランプ暗殺未遂で気分が暗澹。彼が可哀想だというのではなくて、暴力的な政治の風土に磨きがかかるのでは、という不安です。
しかし、なんとなく気持ちからくるものではない喉の感覚。「もしかして、コロナ?」と思い1年も前に有効期限が切れてる検査キットでチェックしたら、やはり陽性でした。旦那は実家に行っているので、お義父さんに移したら大変だと至急検査してもらったら陰性。私、どこで拾ってきてしまったんだろう。
そこで、大きく狂ってしまったのが、先週末の予定。7月10日から21日までマンハッタン47丁目のジャパン・ソサイエティーで日本映画祭「JAPAN CUTS」が開催されていて、いくつかの映画のチケットを購入していたのです。この映画祭、私の年間ルーティンの中でも毎年楽しみにしているイベントで、ほぼ欠かさず毎年行ってます。ジャパン・ソサイエティーの日本愛溢れる映画専門家達が厳選した映画を上映。有名どころから、新進気鋭の監督さんの作品まで幅広い作品群。日本国内ではあまり宣伝されないような良作がこちらで好評で逆輸入というようなこともよくあります。
もちろん日本人観客もいますが、大半は一般のニューヨーカーです。また、この映画祭のためにわざわざ州外から飛行機でやってくる人もいます。いつものように、鑑賞した作品をここで紹介したいところでしたが残念です。とりあえず、3年前にこの映画祭を取り上げたときのブログでお茶を濁すことにします。
さらに悪いことに、同じ週にチェルシーにあるお気に入りのミニシアター「Film Forum」では黒澤明監督作品が公開されています。いつかこのブログでも紹介しましたが、マンハッタンでは年間を通して日本映画がスペシャル企画として公開されています。小津安二郎監督作品、宮崎駿・ジブリ作品など定番ものから、最近国際的に活躍著しい是枝裕和、新海誠作品など、マンハッタンのどこかしらで日本映画が上映されています。ここ数年の傾向として、この「JAPAN CUTS」の開催中に合わせるようにして、マンハッタン内のどこかのシアターでこうした日本映画シリーズが開催されています。よりによって、今年は黒澤作品。しかも、「七人の侍」と来た。。。こんな時にコロナにかかるなんて、痛恨の極みです。
そして、とどめを刺すかのように、SOHOのアンジェリカ・シアターでは藤竜也主演映画も上映開始。監督や出演俳優によるQ&Aが開かれるとか。この夏は年休取ってないのと旦那も留守なので、今週は仕事数日休んで何本も映画見に行くはずだったのに悔しいです。コロナの症状も軽いし、そもそもコロナ検査しなければ気が付かなかったはずだから、行っちゃおうかな〜、などど悪魔のような考えが浮かびましたが、日本映画大好きで見にきてるチェルシー住まいのおじいちゃんニューヨーカーなんかにコロナ移してしまったら大変なので、やはり断念。公衆衛生倫理を守って大人しく家に籠ることにしました。
リベンジで、旦那がいないときのお楽しみ、普段彼がいる時には食べないようなものを作って食べてます。先週ペンシルバニアで買ってきた野菜がまだ残っているので、絶賛巣ごもり自炊中。買い貯めてた丸美屋の中華の素が大活躍。また、旦那があまり好きでないオクラとかズッキーニを入れた夏野菜のカレーも作りました。幸いにも食欲もあり、味覚も失われていないようで、安心。「JAPAN CUTS」が終わる前には陰性になって、一本でもいいからジャパン・ソサイエティーで日本映画見られたらいいなと願いつつ、、、。
丸美屋中華の素大活躍
甘いアメリカン中華になれると、中華の素が高級品に感じる
時間はたっぷりあるので、できるだけ長く煮てみた
野菜は溶けて無くならないように小芋と小茄子を丸ごと
ニューヨークや近郊にお住まい、または訪問中でご興味のある方は、ぜひ「JAPAN CUTS」の映画鑑賞でジャパン・ソサイエティに足を運んで、私の分まで楽しんでください!