先週、事情があってアッパーウエストサイドの自然史博物館近くの友人宅にお泊まりする機会があり、久々に早朝のセントラルパークを散歩してきました。天気は快晴!広大なパーク中でも、私が特に好きなのは、貯水池の北辺で通りで言うと95〜97丁目のあたりです。お泊まりしてたおうちからも近くて清々しい朝のセントラルパークの空気を吸ってきました。
この辺りの景色も好きです。紅葉が綺麗なエリア。
上の写真の橋の下から貯水池を眺める
長いことアッパーイーストサイドに住んでいたので、地図なしでも歩けるのですが、それでも四季により風景が変わり、これまで気がつかなかった小径など発見があるのがセントラルパークです。ここ数週間、ポートランドに旅行したのを初め、会議でニュージャージーに行ったり、ボストンに出張が入ったりと、しばらくマンハッタンのオフィスに行くこともなく、セントラルパークにも出向く時間がありませんでしたが、もう体が欲していてうずうずしていました。
今回歩いてきて、意外にセントラルパークの紅葉の訪れは遅いなと気がつきました。このブログを始めた頃にもリチャード・ギア主演の名作映画「オータム・イン・ニューヨーク」を振り返りつつ秋のセントラルパークについて書きましたが、映画の中の燃えるような綺麗な紅葉が見られるピークは11月に入ってからのようです。
しかし、10月のセントラルパークはそれはそれで趣が深いものがあります。と言うのも、私の長年の経験上、この時期は人が少なくなり静寂を味わうことができるのです。春は花見で人が増え、夏の間は色々イベントがあったり、11月は紅葉を目当てに観光客が増えるのですが、10月はそんな季節の狭間で割と落ち着いているように思います。それでいて、それほど寒くないので、近くのカフェでコーヒー買ってきてベンチでボーッとしたり、行く当てもなく時間を忘れて歩き続けることができます。それと、これは何度か書いたかもしれませんが、この辺りはトイレがちゃんとあるので、コーヒー飲んでトイレが近くなっても安心です。とてもきれいと言うわけでもありませんが、汚いというわけでもないです。
名物半裸のジョッグたちはまだまだ元気です
貯水池を徒歩で一周すると約30分くらい
さてさて、私のような中年ゲイがただ公園を散歩した話なんてつまらないでしょうから、なぜアッパーウエストサイドに泊まっているかということについて書くと、知り合いのおうちのハウスシッティング(House Sitting)とキャットシッティング(Cat Sitting)をする機会があったのです。家主の外泊中の留守番とペットの猫のおもりです。以前、他人の家の犬の散歩を請け負うだけで生活している人がいるという話を書いたことがありますが、高級住宅地であるこの辺りには家の留守番や掃除、ペットのお世話だけでビジネスになるような需要があります。と言うことで、私も老後を見据え副業を始めました、、、というのは冗談で、ずっと付き合いのあるご夫婦が緊急でしばらく家を空けるので、留守番と猫の世話を頼まれたのでした。急な話で、いつも頼んでる人が都合がつかなくて困ってると聞いたので、冗談でこのお家に住めるなら私やりますよ〜と言ったら、「え、いいの?」となってしまい、引くに引けずという感じです。でも、体が初秋の早朝のセントラルパークの空気を欲していたのと、普通ハウスシッティングはかなり信頼できる人にしか頼まないので、ご夫妻が私を信頼してくれて嬉しいと思いました。
この友人夫妻は日本人なので、私のこのブログを読む可能性があるとも限らず、あまり登場させていないのですが、細く長くもう20年の付き合いです。年に1〜2回お食事に招待してくれています。今年の初めこちらに伺う途中に地下鉄暴漢事件に遭遇したこともありました。一応、自然史博物館の駅で暴漢事件目撃したことをブログに取り上げようと思ってるんですと言ったら、「治安が悪いなんて話になるとこの辺の家の値段が下がるから、そんなこと書かないで〜」と冗談で言われましたが、そんな感じでざっくばらんなお二人です。まあ、値下がりなぞ心配することもなく、このあたりの家の値段は高値安定だと思いますけど。
お泊まりしたお宅近くの自然史博物館。少し色づき始めました🍁
初めてのハウスシッティングでしたが、いい経験でした。1ベッドルームだとばかり思っていたので、お二人が普段使ってるベッドで寝るのはなんとなく気がひけるなと、その点だけが気がかりだったのですが、このお宅なんと3ベッドルームでした。年に1−2度日本からどちらかの家族が来るときにしか使わないベッドルームがあり、そちらを使わせていただきました。このご夫妻に出会った時に聞いた時は確か1ベットルームだと聞いてましたが、何年か前に隣人がユニットを売るという話を聞いて、物件が市場に出る前に家具ごと買ったそうです。それで、中で繋げて一つのユニットにしたそうです。マンハッタンには色々な住人がいます。音楽を大音量でかけるとか、毎週パーティーやるような人たちが隣に引っ越してくるリスクをとるよりは全然いいアイディアだと思います。
ということで、私もまたセントラルパークの近くに引っ越して来たいな、と思わせる留守番体験でした。最後の写真はフレンドリーなこのお宅の猫。普段私はペットは犬派なのですが、この子は興味津々で私に懐いてくれて、全く手がかかりませんでした。朝起きてゲストルームのドア開けたら、ひょこんと座っていて、まるで私を待ってるみたいでした。
久々にペットのいる生活を追体験できました