私が人生で一番ビビッた時は、一絨毛膜一羊膜の説明を妻から受けたときです。あの時の衝撃は一生忘れることはあれへん。なんか子供がでけへんから泌尿器科に行って精子検査したら、精子少ないでって言われた。ほんで精子は熱に弱いから長風呂とかしたらアカンでって医者に言われた。私は風呂にアホみたいにボケーっと入るんが時間がもったいないから必ず本を読んでたんやけどそれを止めてカラスの行水にかえた。ほんだらそれがきいたんかどうかは誰にも分からんが、その後偶然妊娠した。子供でけへんのかなー思てて妊娠できたから、それを知ったときの喜びはゴッツイ大きいもんでした。妻と二人でよかったねー、良かったよーとか言って、ニコニコして過ごしてた。しかし、その天国のニコニコ生活もたった2週間で終わりました。行ってきまーすって言って、妻とお腹にチューして朝出かけた。ほんで夜ただいまーって帰ってきたら、シーンってしてた。この時にいやな予感がしました。嫌な予感というのは赤ちゃんに大変なことが起こってると感じた。せやけど、そんなん恐ろしいから考えんようにした。
ほんで、どないしたんか妻に聞いたら、双子やって言った。その時の驚きと不安は言葉で説明でけへんわ。なかなか子供が出来んかったから、双子やったらえーのになーってずっと言ってたのに、妻は朝とは違ってゴッツイ深刻な顔をしているので、これは帰ってきたときに感じたけど考えたくなかった不安、つまり赤ちゃんの生死に関わる話やと確信した。ほんで妻が医者から聞いてきた一絨毛膜一羊膜の説明を受けて、私は一瞬ホンマに目の前が真っ暗になった。それまで、当たり前だが一絨毛膜一羊膜という言葉さえ聞いたことは無かった。ネットで調べて、一絨毛膜一羊膜の尋常ではない危険性を理解した。翌日会社に行くことは行ったが、ショックで免疫力が著しく低下したために発熱して途轍もない寒気を感じて、すぐに帰宅して数日間寝込んだ。あの日のことと、それに続いた地獄の210日間を私は一生忘れることは無い。