「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」読書会 第3回 | 非暴力防衛〈実行のための研究〉ネット

「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」読書会 第3回

  「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」読書会 第3

     2019107日 1時半~ いわき市総合図書館・グループ閲覧室

     木村、馬場、宮川、鞍田  

テキスト・ジーンシャープ「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」の6頁~9頁(前半)の 次の3つの節を 交代で読みながら 話し合いました。

 市民を基盤とする防衛

 さまざまな防衛責任

 その他の市民防衛作戦

主な点は      ・・・・『   』は シャープの文章です

 市民を基盤とする防衛 とは

『兵器や軍事力ではなく』『市民や社会的機関など社会的勢力に基盤を置』いた防衛政策である。

 すなわち、『市民や諸機関が大挙して選択的に実行する非暴力的非協力と反抗行動でもって、占領支配や統制を不能に』しようとするのです。

 これによって、『民衆が侵略者のいいなりになることを防ぎ、敵の意図をくじく』わけです。

 やや具体的には、『イデオロギーの教化や洗脳』、『経済的搾取』、『権力の奪取』など さまざまな面で闘うことができます。 

「これで 侵略を防ぎ、撃退できるだろうか?」、「今の日本人に そのような抵抗ができるのだろうか?」などの意見は 先まで読んでということにしました。

 さまざまな防衛責任 では

『市民や公共機関はともに、差し迫った問題に応じた、特定の防衛責任を担う責任がある』として、いくつかの具体例が挙げられています。

『警察』、『新聞記者や編集者』、『聖職者』、『政治家や公務員や裁判官』、『教師』、『労働者や経営者』、『専門職集団や労働組合』が分担する行動が 歴史を引用しながら 述べられています。

『これらの防衛策は、・・・全人民の全機構がこぞって防衛闘争に参加する』ので、『自発的であ必要』があり、『本質的に民主的である。』

『武力衝突と同様に、死傷者が出ることも予想される』が、『意気阻喪するとか、投稿するなどの理由がないのは、武力衝突の時と同様である。』

 では、「どのようにして そのような準備をととのえるのか?」 これも 今後 話し合うことにしました。

 その他の市民防衛作戦 の節では

『攻撃者の軍隊や行政担当者たちのもくろみと忠誠心と服従をくつがえす』こと

『敵を支持する国々や敵国民に向けて、敵陣営の内部告発や分裂や抗議をひき起こす』こと

『国際的反対運動や市民防衛者への国際的支援』などについて 触れられている。

最後に防衛というと「〈自衛隊の強化〉か、〈日米同盟依存〉か」という日本の世論に対して、詳細な検討に先立って、小さくとも、「〈非武装・非暴力・不服従抵抗〉という〈選択肢〉の〈旗を掲げる〉こと」も必要ではないかということについても 話し合われました。

その他、このテキストを翻訳された岡本珠代氏の逝去、香港の運動、米軍軍政下沖縄伊江島の農民の非暴力抵抗などについての発言もありました。

 又、「憲法第9条」(小林直樹)の「結び」の一部、〈今の日本をどのように変えてゆくか〉を論じた部分のコピーが配布されました。

次回は 12月2日(第1月曜日)2時、いわき市総合図書館5階・グループ閲覧室(予定)です。 

テキスト・ジーンシャープ「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」の「核兵器」9頁)から話し合うことになりましょう。                           (文責・鞍田)