「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」読書会 第2回
「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」読書会 第2回
2019年8月5日 1時半~ いわき市総合図書館・グループ閲覧室
木村、武田、鞍田
テキスト・ジーンシャープ「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」の2頁~6頁(前半)までの 次の4つの節を 段落ごとに交代で読みながら 話し合いました。
無気力・無抵抗よりは戦争を
戦争に代わる防衛策はあるか
新防衛政策の原動力
独裁制の泣き所をつく
話し合われた 主な点は
・・・・『 』は シャープの文章です
無気力・無抵抗よりは戦争を で
ジーン・シャープは 戦争は『生活様式・信仰・独立・社会制度を、抑圧者や攻撃者から守り推進するために、危急存亡の時に役立ってきた』のであり、『ミサイルと水爆の時代となった今』では『紛争が戦争に発展するのを抑え』てくれると信ずるようになる。
『戦争によらずに紛争を解決する道が発見されない限り、戦争は決して廃絶されることはない。』という。
しからば 戦争に代わる防衛策はあるか では
『従来の平和への提言や運動は、戦争の代わりに実行できる確実な防衛政策を提起できなかった。それゆえ、いくら交渉や・・・会議や・・・反戦抵抗運動が起こされようと、すべてうまくいかないことは最初から予想できた。』
『戦争・・・に依存するやり方を思い切ってやめ・・たいと望むなら、〈暴力なき戦争〉を採用する必要がある。』
その新防衛政策の原動力は
われわれが『政治権力の本質を洞察している』ことにある。すなわち『権力の源泉』は『当事者が被当事者から受け取ることのできる協力や服従や援助』にある。
『もし権力の承認と服従と援助が中止され・・・たとすれば、政権の終焉は目に見えている。』
『これhさ・・・外国からの侵略と占領にも当てはまる。』
『勝利は暴力をより強く震える側にわたる、という節は間違いなのである。』
独裁制の泣き所をつく では、
『暴力の代わりに、公然と拒絶し抵抗する意思』の例を挙げて説明している。
『1940-45年のオランダ人・・・デンマーク人・・・ノルウエーのレジスタンス
1968-69年のソ連による侵略と占領に対するチェコロバキア人、
1978-79年のシャーに対するイラン革命
1963年の南ベトナムにおけるゴ・ジン・ジェム政権に対する仏教徒運動』などなど。
日本でよく耳にする平和論とは異質な議論の進め方ですので 論旨を消化しようとすることに追われ、議論を深めるには至りませんでした。
ただ、この間、「今までの〈護憲政党〉の説得力の無さ」、「表に現れた戦争よりも真の和解を目指したい」、「キリスト教の終末観と仏教の末法論」などについても話し合われました。
次回は 10月7日(第1月曜日)1時半、いわき市総合図書館5階・グループ閲覧室(予定)です。
テキスト・ジーンシャープ「戦争の廃絶を実現可能な目標とするために」の「市民を基盤とする防衛」(6頁)から話し合うことになりましょう。 (文責・鞍田)