市民査察で基地が一時機能不全に。その日イラクではミサイル爆撃は無かった
<civilsocietyforum21@yahoogroups.jp>Sent : Sunday, June 24, 2007 2:56 PMというMLで読みました。
このような行動をされている方がおありなのですね。
このいち ドナ・マルハーンさんの最終弁論を紹介させていただきます。
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市民査察で基地が一時機能不全に。その日イラクではミサイル爆撃は無かった
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オーストラリア人女性ドナ・マルハーンは、2003年春イラクでの「人間の盾」に参加し、04年春には米軍包囲下のファルージャに入り、その帰路地元レジスタンスによる拘束を経験し、04年冬から05年春にかけてイラク・パレスチナを旅して、05年8月アメリカからシンディ・シーハンのキャンプ・ケーシーについて報告してくれました。オーストラリアに帰国したドナは自国のテロを見据え、05年12月に米国主導のイラク戦争・占領にオーストラリアが最も貢献してきたアリス・スプリングス近郊のパイン・ギャップ軍事基地に向かい民間査察を強行して逮捕・起訴されました。
そして、最高7年の刑期を科せられるかもしれない裁判がついに始まりました。連日行われてきた裁判は、3週間目に入り最終段階に近づいてきた6月13日(水)には検察・被告双方の最終弁論が終わりました。あとは、14日(木)に予定される陪審員の評決と判事による判決の言い渡しだけとなりました。13日の裁判閉廷後の夕刻に送られてきたドナの報告です。(翻訳:福永克紀/TUP)
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あなたの人間性を捨てなさい、判事が勧告 ドナ・マルハーン 2007年6月13日
お友達の皆さんへ
今日は、裁判所まで最後の行進をしてから、道路を挟んだ公園で歌と霊感を与えてくれる朗読をする最後の集いで始まりました。
みんなで意気揚々として裁判所に入り私たちが法廷に着くと、公正な裁判を受けることができなかったという理由で私がこの裁判の無期限延期を申請しました!(裁判が永遠に終わった状態になることを意味します)。判事はこれを認めませんでした(求めることしかできないのです!)、しかしそうして理由を述べておくことが大事なのです、こうすることでもし上訴するなら私たちの論点すべてはその道を開かれていることになるのですから。
それからデンボ検察官の最終弁論がありました。私はその無味乾燥さに少しがっかりしました。彼が私たちを激しく非難するだろうと待ち構えていたのですが、かわりにいつもの台詞を持ち出すばかりでした。「誰も法律を自分の思うようにすることはできないのです」とか、変革の手段としては議会の処理を活用すべきであるとか、それから付け加えて、私たちの計画は「冷酷に計算された」ものだと、そのうえ私たちは「それを自慢する厚かましさ」まで兼ね備えていると言いました。
それからブライアン、ジム、アデル、そして私が最終弁論を行いました。これらの清書謄本を早く手に入れたいと思いますが、今のところ私が陪審員に何を話したか要約しておきます。
最初に彼らに、こんなにも一生懸命に身を入れて私たちの話を聞いてくれたことに感謝を述べました。
この訴訟は世界中から関心を持たれていることを話し、今朝は全オーストラリアばかりでなく6ヶ国からも支持のメッセージを受け取ったことを話しました。
私の真剣さや動機、信念や行動を彼らが理解するための手助けができたと願い、祈ったことを述べました。
「平和的な抗議行動が用を足さなかったときには、更なる行動が求められるのです。歴史がこれを証明しています、私の信仰がこれを求めるのです、私が人間であること、その立場がそれを命ずるのです」
「お分かりでしょうが、私は議員たちに手紙を書きました、それでもパイン・ギャップの人工衛星はまるで巨大な掃除機のようにデータを収集しました」
「デモにも参加しました、でも情報はリアルタイムで米軍に中継されました」
「世界中の何百万人という人々が民主的権利を行使して抗議行動を行い、街頭に繰り出しました」
「しかしそれでも、パイン・ギャップのおかげでミサイル標的座標が整えられ、ミサイルが落とされたのです。そして、もっとミサイルが落とされ、更にもっとミサイルが」
「私が行なったどんな合法的なことも、役に立ちませんでした」
「しかし、私がパイン・ギャップに行った数時間で、基地は活動停止し、イラクに情報は中継されませんでした、そしてその日はミサイルは落ちなかったのです」
「私たちの行動は成功したのです」
「皆さんが私を無罪とされるよう求めます――同様の裁判で世界中の陪審員が判断したように」
「これはあなたがたの権利なのです。皆さんが決定権を握っているのです」
「皆さんがたが、母として、兄弟として、娘として、夫として、父として、その良心に従って決定されるようお願いします」
「もうひとつ皆さんにお願いがあります。ちょっとの間、私が履いているブーツのことを考えていただきたいのです」
「これは、アル・シューラ市場がミサイル攻撃を受けたあと、私がそこで履いていたハイキング用ブーツです。人の肉が地上に散らばり、いたるところが血の海でした」
「私のブーツには血の跡があります、その場に居合わせた人間の血です、それはパイン・ギャップの標的座標決定のためです」
「私のブーツに付いた血の、その人の人間性を皆さんが尊ばれますようにお願いします」
「彼らの死を無駄にしないようお願いします」
「彼らの命のために、赤ん坊のヌーラや、私の子供たち、アーメドや、ファリスや、ムスタファや、セイフのために、私が世話するバグダッドの家族たちのために」
「真実のために、皆さんの人間としての権利を行使され、自分が正しいと信じる決定を下されるようにお願いします」
「私は皆さんが私を無罪とされることを求めます」
これは簡略化した報告ですが、要点は押さえたものだと……
午後の残りは、判事から陪審員に裁判全体の要約説明がありましたが、それは非常に長々とした退屈なものでした。
それから彼女は陪審員に説示して、もし彼らが私たちに賛同するなり、私たちに共感するなり、イラク戦争に強い感情を抱いたり、更には私たちはもっとパイン・ギャップのことを知らされるべきだと同意したりしたとしても、それは自然な人間の反応だ、と言いました。
そして、それを無視しなさいと彼らに勧告しました。
容疑の要素についてだけ判断しなさい、良心に従って判断してはならないと勧告しました、そしてデンボ検察官同様それを幾度も強調したのです。
それで今日の午後は陪審員は解放されて、明日午前9時に戻りもう10分間の説示を裁判官から受けることになりました。
それから彼らは審議に入り、全員一致でひとつの結論に達したときに評決を下すことになります。
少なくともひとりの陪審員が自らの良心の声を聞くように祈り続け、願い続けてください。
私たちは全員元気です、それに今夜は「模擬裁判」をおこない、法廷で質問することを許可されなかったパイン・ギャップ問題の鑑定人であり、わざわざ裁判のためにアリス・スプリングスに来てくださったRMIT大学(王立メルボルン工科大学)のリチャード・タンター教授に証言してもらいます。
明日、ことが分かったらニュースを送ります。
愛と感謝を込めてすべてかたへ ドナより
URL: http://groups.yahoo.com/group/ThePilgrim/message/217