小説十八史略(三) (講談社文庫―中国歴史シリーズ)/講談社
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名君・武帝により栄えた前漢もやがて王莽により帝位を簒奪され、

新が起こる。だがあまりに杜撰な新の政治に、各地で反乱がおき

あちこちで自称皇帝が名乗りを上げた。

これらは光武帝により統一され後漢の時代へ。

さらに後の霊帝の時代、太平道の指導者・張角を中心とした

反乱・黄巾の乱が勃発。

時代は乱世へと動いていく・・・




前漢から新を挟んで後漢、そしておなじみの三国志の時代へと

入っていきます。黄巾軍が出てきてやっと面白くなってきました。

だってそれまで国家レベルでガキの喧嘩してるだけなんだもん。


さて、今回面白かったのは「青史に名をとどめる」の語源。

紙が無かった時代、歴史は主に青竹を使った竹簡に

書かれていたからということらしい。

もう一つ、霊帝は遊び好きでその遊ぶ金を作るために

官職を売るということを始めた。

この時に大尉(国防相)の官を1億銭で買ったのが、

曹操の父・曹嵩だったという話し。

元々地位が高かったわけじゃないのね。