岳飛伝 5 凱歌編 (講談社ノベルス)/田中 芳樹
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どこにも売ってないので図書館で見つけてきました。


岳飛亡き後、権力をほしいままにしていた秦檜も年には勝てず、病が悪化によりその生涯を閉じる。

時を置かずして、愚鈍な皇帝・高宗も重病となり、その養子である孝宗が帝位に就く。

この孝宗、のちに名君と呼ばれる人物で、まず数少ない忠臣にして元帥の劉錡を呼び、意見を求める。

そしてその意見に従い、1・奸臣をとらえ罪を正し、民の恨みを晴らす。2・岳飛の名誉を回復する。3・岳飛の一門を赦免し、その職を世襲させる。4・紅羅山にいるかつての岳家軍を正規の軍として呼び戻す。5・秦檜によって追放された忠臣たちを呼び戻し、元の職に戻す。という大改革を行い、かつての宋の姿を取り戻していった。

金国では四太子・ウジュが倒れ、またクーデターにより戦しか能のない完顔亮が即位する。

そして、それに満足せず宋に攻め込み、宗と金の最期の闘いが始まる。




やっと終わった。

読み終わったということではなく、(政治的なものも含む)戦いがということ。

岳飛のバカ正直な性格によって、どれだけ無駄な戦いをしてきたか!

それがやっと報われた。

しかし今回リスペクトすべきは新皇帝・孝宗だろう。

名君なくしては忠臣も働けまい。