先日、とある一年生から洋服を引っ張られた。

ねぇねぇ、昨日お寿司食べたでしょ?

その子は顔には見覚えがあるけど、名前はわからない子だったので、少しびっくりした。


いつの間にか、見られていたとは。


(…昨日のことを思い出す)


あ、そういえば、昨日長女と〇〇寿司へ行ったんだった。


「うんうん、食べてた。〇〇寿司でしょ?」と言うと、その子は疑問が解けたのか、頷いた後スッと帰って行った。


こういうことは、よくある。


少し前には、ベンチに座る制服を着た男子が、びっくりした顔でこちらを見ていた。

よくよく見ると、教え子だった。


わたしは嬉しくなって、

「あー、〇〇くん。憶えててくれたんだ?」

というと、彼は

「忘れるわけないですよ!」

と。


何だか、ジーンときました。

小学校を巣立ち、4年くらい経っていたので。


わたしと関わった子が、こんなふうに記憶に残ってくれることは、先生の醍醐味かもしれない。