ついさっきさ、便所に行こうと思ったんだよ。





そんでさ、便所のドアノブを開けようと思ったら、壁になんかいるんだよね。




ゴミかなぁー?って思ってよーく見てみりゃ




ゴキブリw




この糞寒いのにゴキブリがでやがったw




思わず「まーじーかーよー!」って叫んじゃったよ。




早撃ちナッツの異名とか無いけどさ、速攻ゴキジェットで瞬殺してやったさ・・・。




いや、早撃ちナッツの異名とか無いけどね・・・・




俺さぁ・・・ゴキブリが超苦手なんだよねぇ・・・・・・いや、得意な人はいないだろうけれどもさ・・・・。





ぽわわわわ~ん(回想シーン)





時は遡ること20年前





当時小学2年生だった俺は、学校から家に帰ると、まずトイレでウンコをするのが習慣だった。





今の時代もそうかもしれないけど、当時から学校での大便は絶対にやってはいけない行動のひとつだった。



未だに理由がよくわからないけど、理由なんかなかった。




とにかくしてはいけなかった。





学校でウンコをしたくないが為に、盛大に漏らす方を選択する者までいた。





そんな影響もあってか、帰宅時間になると壮絶な便意に襲われる毎日だった。





そして、その日も学校から帰って便所に駆け込み、天国気分でウンコをしていた。





当時の俺の家は築10年程度の団地の一角で、決して作りのいい家では無かった。




トイレのドアには下部にわずかな隙間が空いており、そこから外気を吸入し換気扇で排出するという仕組みになっていた。




そう、奴はそこから彗星の如く現れた。




奴とのファーストコンタクトだった。




突然の見たことも無い黒光りする巨大昆虫に慌てふためく俺。




しかも物凄いスピードで壁、床、壁、床をくり返し移動している。




恐怖だった。




身動きが取れない状況・狭い個室・謎の生物




小学生の俺がパニックを起こすには十分な環境が整っていた。




たった今ひねり出したばかりのウンコを拭く事にも頭が回らず、気づいたときにはドアを開けて飛び出していた。




玄関までたった2秒程度の出来事だっただろう。




下半身がウンコまみれ且つ裸の俺には。玄関が精一杯の避難所だった。




だが、安全地帯と思われた玄関にも恐怖が待ち受けていた。




そう、奴には仲間がいた。




靴入れの下側から奴と同形態の昆虫群が4~5匹飛び出してきた。





何もかもが限界だった。






その後の事ははよく覚えていない。





ただ、今でもひとつだけ覚えている事がある




トイレを出る際に、俺を恐怖に陥れた生物を




豪快に踏んでしまった感触。





そして玄関で奴の仲間を見る前、その変わり果てた姿を視認してしまったこと。





これだけは忘れる事はない。