ランギタタではラフトの仕事がある日は、いつもガイドは8時半集合。
この前は一人の男性と二人の女性だけが僕と一緒にランギタタのゲストハウスに泊まった。もちろん僕は英語が話せないから会話もあまり進まなく一日が過ぎて行く。だから朝ガイド達が来ると少し安心だ。特にスティーブ(日本語ペラペラじゃないけどなんとか会話の意思疎通はできる)がいると心強い。ラフティングが無い日は、午前中ランギタタのゲストハウスに一人ぼっちで取り残されるから非常にさみしい。
でもこの日は午後からスティーブ夫婦がいろいろ連れて行ってくれた♪
ランギタタ(Peel Forest)から一番近い町(Geraldine)まで車で3~40分かかる。そこまで行かないと食糧の買い出しができない(泣)
超田舎のランギタタは、ほんとにバスも何も走ってないから車を持っていないと生活できないのがつらい。
休みの日にはいろんなところに遊びに行きたいし、一日建物の中に閉じ籠るのは非常にもったいないと思った。
ここで毎年ちょくちょく通って生活するためには、そうだ!! 中古車を買うことにしよう。
ちょうどスティーブの奥さん(日本人)の友達が車を売りたいという情報を得たので、早速友達の住むGeraldineに行って車を見てきた。値段の割に車体は悪くはなさそうだ。中古車屋もなん件かまわったが、やっぱ友達の車がいい。早速購入することに決めた。
トヨタのカルディナ。2800ドル(17万円)。
せかたびさんに相談した時は「4000ドルくらいから中古車売ってる」って聞いていたから、これは破格じゃないかなって思う。
1週間以内に納車できそうだ。

$いざぽんの冒険日記

車買っちゃったし、これで毎年ニュージーに行き来することになりそうだ。なんかほんまにニュージーに会社作れそうな気がしてきた♪
夕方からはガイド仲間のジェイソンの家でホームパーティーに呼ばれた♪
ジェイソンの家の庭でのバーベキューは超素敵☆ お庭が山の草原と一体化していてびっくりするくらい広い土地。羊も1匹飼っていた。
お庭に浴槽を二つ置いて星を見ながらお風呂に入れるようにもしていた。
僕も将来こんな別荘が欲しいと思った♪

$いざぽんの冒険日記

翌朝ランギタタラフトのある場所(Peel Forest)から車で10分ほど走った場所にある、川の近くのロッジを掃除しに行ってきた。しばらく使っていなかったゲストハウスを近々使うのかも……。

この日のラフトのお客さんは三人だけだったからか、いつもより1時間ぐらい遅く、お昼過ぎにやってきた。ランチのバーベキューを食べてもらい(僕らも食べられる)着替えてラフティング開始。ガイドはスティーブで僕はお客さんと同じボートの席に座って英語の意レクチャーを聞く。スティーブに「分かった?」って聞かれて、「トークはできないけど言っていることは分かるよ」って答えた。
さすがにラフティングのレクチャーはなんとなく分かる。
スタートしてすぐに雨が降ってきたからめっちゃ寒かった。いっぱい着込んでいるけど、指がかじかんでしまうくらい寒かった。
この時期ニュージーは晴れたら真夏のような日差しやけど、雨が降ったら超キツイ(泣)。
ニュージーランドでは夜の21時でもまだ薄明るい。それでもガイド達は18時頃それぞれの家に帰って僕はまたまたゲストハウスにとり残される(泣)。
ツアー終わってからまた15名くらいの新たな宿泊客がやってきた。
ここのゲストハウスはバスツアー(1週間~1か月くらいかけて観光ルートを回るツアー)がほぼ毎日やってくる。
その中になんと日本人が……。
69歳のおじいさんおばあさん夫婦やった。
久しぶりの日本語の会話でなんか嬉しくて一杯喋った(嬉)。
このツアーの参加者はみんな一人参加らしい。中国、アメリカ、イタリア、ドイツ、スウェーデンなどいろんな国の人が混じっているけどツアー開始後、アッというまにそれぞれが仲良しになったらしい。「外人らしいフレンドリーさってやつかな」っておじいさんが言っていた。
でも、ドライバーと外人さん達の馬が合わなくて、バスのドライバーがチェンジすることになったみたい……。
日本人のおじいさん、おばあさんいわく、「このツアーに参加した外人さん達がわがままなんよ。集合時間によく遅刻するから、そのうちドライバーがごめんねって知り文字をみんなの前で披露させたんよ……。そのバツゲーム的なのがダメだったみたい。それとドライバーに名前で呼ばれずに見た目のあだ名とかをつけられたりしたのが嫌だったみたい。
老夫婦は「わしらはこのドライバーさんそんなに嫌やとは思わんかったけど……」って。
しばらくして、このツアーのイギリス人の女の人が、観光途中でスカイダイビングをしたみたいで自分のDVDをみんなに何回も見せていた。
見ていない仲間がリビングに来たら「また最初から見せてるわ、みんなに自慢したいんやなぁ(笑)」っておじいちゃん。
そのうち他の人も自分のDVDを部屋から持ってきたら
「ほーら、負けじと持ってきた……」って。今度はおばあちゃんが……。日本語の解説つきで二人の人間ウォッチングしている様子が僕には面白かった。
てなわけでこの日は久々に退屈しない夜になった♪

翌朝7時に起きると、老夫婦はいなかった。
早朝ツアーバスは次の目的地に向かったのだった。

今日のラフティングは2回下った。
通常は1日ワントリップやけど、今日は9日置きに来るバスツアーがあって、それが午前中のトリップだった。だから2回下れた。
午前は晴れていたけど、めちゃ水が冷たかった。午後は7人のお客さんで、スティーブがガイドだった。
そしてツアー6回目にして、とうとう僕がガイドをすることになった(汗)。
ガイドっていってもガイドのダンとジェーソンの3人で、カメラ&お客さんのフォロー艇だったから安心感はあるけど、それでもグレード5の瀬をガイドするのは初めてだった。
「僕らお客さんのつもいで漕ぐからコマンドもいざぽん宜しく!!」ってベンに言われた。
一応1週間以上下っていることになるから、川を下るルートとかコマンドとか記憶しているつもりだ。最初のグレード5の瀬は(ロースターテール)ドカーンと落ち込みになっている瀬。川幅20メートルくらい。真ん中の一番深いフォール(落ち込み)に入ったら確実にやられるから、真ん中より少し右寄りを狙うのがいいといわれた。でも一番右側のルートはセーフティールート(波が小さい)に見えるけど、流れが中心に向かっているから真ん中と右には行かないようにと難しいことをいわれた。
スティーブがガイドする時は初めに「フォワード、フォワード」といって勢いをつけている。しかし瀬の入り口手前がすごいボイル(川の水が川底の岩にあたって、湧き上がっている)しているからコントロールが難しい。毎回ここでお客さんに一瞬ストップのコマンドかけてボートの体制を整えている。そして一気に落ち込みに向かって「ハード!! ハード!!」と勢いをつけて突っ込んで行く。あとは「ホールドオン」もしくは「ゲットダウン」で大波にアングルを合わせてボートの先端を当てていく。
ジェイソンに瀬が終わったらできるだけ一番近いところでエディーキャッチ(次のボートをフォローするために、岩の後ろなど流れのない部分に入って停泊すること)しろと言われた。
それを思い出しながらドキドキしつつ瀬を下った。そして無事エディーキャッチ。
ジェーソンに「いい感じ♪」って言われた。

いざぽんの冒険日記

そして次は300メートルのグレード5の瀬、その名も(ピンチ)瀬が長いからフォールや岩にも名前がついている。
マウストラップ・レッドローラー・ポテトロック・アーリンズ・トレンチ・ヘルズゲート・トイレットボウル・ピンクフライドザウォール・サンオブハリーズ・スロットと続く……。
これらの名前がつく場所は増水すると全部やばいらしい。

いざぽんの冒険日記

ここはさすがにどうやって下るか記憶が薄い。昨日のツアーの時も横のりしつつ僕にできるかなぁ……。と不安をもっていたから最初のグレード5の瀬よりもドキドキした。

「捕まっては、英語でなんて言うんやったっけ……?」瀬をくだりながらコマンドもド忘れしまうぐらい緊張した。でもさすがにルートは体が覚えていたようで、瀬の途中のエディーキャッチまでちゃんとできた。ここはピンチ後半の一番やばそうな場所。
ここでダンが写真。ジェイソンはロープレスキュー。もしこのフォールにお客さんが落ちたらフォールに捕まっちゃうかもしれないからって
短めにロープをだして待っていた。

スティーブがそこを通る時お客さんがひとり落ちた。

フォールには捕まらなかったけど、そのままお客さんが流れた。さすがスティーブは自分のボートでちゃんと回収していた。
でもダンは「やばかったよー!!」って僕に叫んだ。
お客さんが岩にあたりながら流されていったのを見て、ここ凄いパワーがあるから下手したら足の骨が折れるかもしれないって言ってた。

僕はダンの言うとおりにここを下ったら、なんとか無事に下れた。

今の自分としては思っていた以上にできたことに満足した。でもこれがお客さんだけになったり、増水でもしたらぜんぜん違うんやろなぁーと思ったりもした。

いざぽんの冒険日記