私は気負いなく話せた。
この人は、私に壁を作らせない。
私を、私のままでいさせてくれる。
当たり前のようなことを、改めて実感する。
過去の私にはできなかったこと、
過去の人たちにもできなかったこと。
相手に合わせようとして
わかってもらおうとして
選ばれる側の立場で
無意識に壁を作らせていたのは、
相手というより「あの時の私の防御」だった。
この感じは新しい——
自分の変化を感じないわけにはいかなかった。
前の彼に突然振られてから半年間、
想像以上に傷ついていた私を、私は癒した。
外部要因ではなく、
私自身で満たした。
そして、新領域へ辿り着いた。
そうじゃなければ、このタイプの人を
彼氏候補にはしなかったはず。
新しい私だからこそ、
この人の良さに気づけている。
「恋をしている」より先に「自分に戻ってきた」感覚。
だからこそ「今の私には」この人がちょうどいい。