何かが始まる時、それは終わりの始まり。

何かが終わる時、それは始まりの始まり。

 

人はいつも「今ここ」にとどまっているつもりで、実はどこかへと進み続けている。
ひとつの始まりがあれば、必ず終わりへと向かっていく。


そして、終わりまで行き着いたとき、そこからまた新たな始まりへと進み始める。

 

時計の針は止まることなく、私たちを「今」から「次」へと連れていく。
どんなに名残惜しくても、どんなに手放したくなくても、
同じ場所にはいられない。


進みきったら、今度は反対側へと歩み出す。
「戻る」わけではなく、また違う景色の中で、違う自分として、
時間の流れに身を預けていく。

 

少し俯瞰して見てみると——
始まりと終わり、喜びと悲しみ、光と影。
どれもが裏と表で、どちらか一方だけを掴み続けることはできない。
すべてが表裏一体で、私たちはその狭間を絶え間なく行き来している。

 

過去の揺れに足を取られそうになったり、
未来への不安に心がざわついたりすることもある。
でも、本当はそのどちらにも引きずられすぎず、
今の自分を、これからの自分の方へと押し出していくしかないのだと思う。


その間でバランスをとりながら、進んだり立ち止まったり、
ときに迷いながらも、また前へと進み直す。

 

「始まり」や「終わり」の瞬間は、方向転換にまごついたり、
いつもより多くのエネルギーを必要とする。
戸惑ったり、足元がおぼつかなくなったり、
そんなふうに自分を持て余してしまう時期もある。

 

それでも、私たちはどちらか一方で止まることはできないし、

途中で立ち止まっているように感じられても、
どこかへ進もうとする力が、確かに働いている。


時間は流れ続け、私たちもまた、
変わり続けるしかない存在なのだ。

 

始まりも、終わりも、
そのすべてが人生という物語の一部。


どんな瞬間も、次の「始まり」への小さな種。

そしてまた、今日も私は進んでいるんだと思う。

自分だけのバランスを探しながら。