子供のころから父の実家の奥の部屋の床の間の方から中心部に向かって
竜神様の通り道だと聞かされていました
ちょうど祖母が辰年だったこともあり
昔田舎によくいたという掛け軸売り(訪問販売)で買った
「白い竜と七福神」 「黒い竜と雲」 の絵が飾られて
仏壇、神棚と同じように、毎朝お水とご飯が備えられていました
とはいっても、ただの床の間で立派な祭壇などではありません
そいういうことは田舎の習慣なんだとしか思っていなかったですね
だって、竜神様にあやかってなにかするとかでもないし
本当にそんなことあるのかなと思っていました 正直
ワタクシが中学生のころ祖父が亡くなって家でお葬式をすることになり
秋田へ向かうことになりました
我が家は北海道からなので乗り物の都合もあり
他の土地の親戚より遅くに向かうことになっていたのですが
出発前に電話があって「竜神様がでたよ!」って言われたんです
家族でもちょっと信じがたいと思っていたのですが
よく聞くと、とけたろうそくが竜の形になっていて
それが何個も出てきたらしいのです その時点で計4個だったかな?
子供心に興味津々なのと、半信半疑な気持ち
「いくまで取っておいてね!」
長旅を経て秋田の田舎についてすぐに「竜神様は?」
親戚のおばちゃんが大きなスライド式のろうそくの箱を開けると
「!え、本当だ!しかも全部同じ形だよ。竜だよ」
最初の一つは溶かしてしまったらしいけど他は全部同じ
別々のろうそくから出たらしいです
ちゃんと顔のところがニューって出てて頭の部分に張り出したエラみたいなのがあり
ちょっと角があって頭の下からは波打ったうろこの胴体のように伸びていたんです
田舎には霊媒師みたい人がいて祖母が見てもらったところ
怒っているものではないので、大丈夫 何度か出ます
出して欲しがっているから、ちゃんとしたら2日以内にお礼に来ますよ
って
実は、葬式の祭壇をつくらなくてはいけないのでそれまで置いていた仏壇を
床の間を片付けてそこに納めたんです
竜神様の掛け軸は一端しまっていたんですよ
そのことだったらしいのです
まぁ、怖い話じゃないと聞いてホッとしました
それと出たロウはとっておかないようにといわれたので溶かしました
親戚が揃って葬儀が始まるまでにも一度竜神様が出たのです
ワタクシはその出る過程を見ました
頭から出てきました「あーこれかぁ」
流れ出したのが竜の形になっていたので
ここの傾きのせいなのかな?にしても、ちゃんと頭とエラと顔とってなるのはおかしい
そう思っていましたよ
でもね、その理論(傾きのせい?)が覆ります
なぜなら、火葬場の祭壇のろうそくにも出たんです
焼き炉の火がついてお経のテープが流されてからろうそくに変化が現れたんですよ
みんなで「あ、また出たネェ」 もう大して誰も驚いていませんでした
無事葬儀が済んで祭壇を片付けて仏壇を元に戻し
床の間にはまた竜神様をもどしてお水を上げました
「さ、お礼に来るかな???」ってみんなで思って二日過ぎたんですが
出てこなかった「火葬場が最後だったのかねぇ」
あきらめたその翌日にちゃんと現れたんですよ!
で、それっきりその後は一度も現れたことはありませんでした
もう祖母も亡くなってしまい独身の叔父が一人家を守っています
数年前に竜の掛け軸の紐が突然切れてカツーンと床の間に落ちてきたことがあり
叔父は今度は釣り糸で丈夫に結んで飾りなおしました
しかし、霊媒師に言わせると
落ちたときが、役目を終えたときだったのに・・・
下がっている間はまたずっと竜神様の面倒をいていかなければいけません
とのことらしいです
叔父が無くなったあとあの家は、ご先祖ももちろんだけど
竜神様はどうしたらいいんだろうな
