3/24 マチネ 浅草九劇
ミュージカル「TARRYTOWN」🎃


外のポスター写真撮ったのですが、映り込みが凄すぎたので掲載できない(笑)

右側のは座席に用意してあったもの。
中に用語集が入ってました。
この公演もトリガーアラートがありまして、HPに記載されています。
読んでみたけど、かなりの量びっくり
ここまで細かく出しているのは珍しいかも。


STORY
霧深い森の中で首無し騎士が犠牲者を待っているという 伝説が色濃く存在する「スリーピーホロウ」。
その隣に位置し、ニューヨークからハドソン川を 一時間ほど上った先にある小さな村「タリータウン」へ、 高校で音楽を教えるために、イカボッドが引っ越してくる。

NYからやってきたイカボッドを、高校の校長秘書である カトリーナは歓迎し、その日のうちに自宅での夕食へ招待する。
そこでイカボッドは、カトリーナの夫であり 地元大学の歴史学教授である、ブロムと出会う。

狭い村での生活、そしてブロムとの生活に 不満を持つカトリーナ、

カトリーナとの結婚がうまくいっていないことに 気付いているブロム、

カトリーナとの友情、そしてブロムへの想いの 狭間に揺れるイカボッド。

三人の関係は楽しく軽快に、そして少しずつ 霧深い森の中へと迷い込むように変化していく。

ついに、スリーピー・ホロウの伝説が、 三人の未来に暗い影を落とし・・・。
(HPより抜粋)


かぼちゃチームのキャスト
イカボッド 高島健一郎
カトリーナ 田代明
ブロム   山田元

3人が出ずっぱりの110分ミュージカル。
3チームある中のかぼちゃチームを観劇しました。
3チーム観劇した方の感想とかを見かけたのですが、このチームは王道とのこと。
山野さん率いるランタンチームは曲者な感じと。
これはアフトクの渋谷さんもおっしゃってた(笑)
ブロムの見え方がかなり違うらしい。
貴以ちゃんのカトリーナも観てみたかったけど3月は過密スケジュールで1回ねじ込んだのが精一杯でした。無念、、、

普通の人達の日常な話なんですが、だんだん不穏な展開に。
「人の内面を理解する事は出来ない」みたいな事をイカボッドが劇中に言うのですが、まさにその通りな内容で。
いい顔を見せていても、内心は自分の利を得るためなら、、、みたいな?
最後に、あの出来事はなんだったんだろうね?って話す2人がちょっと怖い。

歌が30曲もあるそうで、言葉数も多い。
キャストはオーディションだったそうで、皆さん歌も演技も素晴らしい。
初演はピアノだけだったのを、今回はヴィオラも追加。
ヴィオラ良いですねキラキラキラキラ

お目当てだった山田元さんのブロム。
インテリ風なビジュアルがなんともお似合いでラブ
キャラとしてはやな感じな奴ですが、不器用ながらもカトリーナが大好きなのは伝わったよ。
はじめましての高島さんと田代さん。
高島イカボッドは可愛らしかった。
ラストシーンの表情が素晴らしすぎた!!
圧巻!
田代カトリーナ、なんか親しみやすい。
こんなかんじの人いるよねー!って思いました。


この先はネタバレを含んでおります!







森の奥深くのようなカーテン?が下がっていて、ステージが3つのエリアになっている。
イカボッド→透明な椅子がある居室
カトリーナ→お酒が沢山並べてあるダイニングっぽい部屋
ブロム→書斎
彼らはこのスペースからほぼ出ることなくお話は進んでいく。
インナースペースって感じなのかな。
イカボッドの部屋の透明な椅子が印象的。
主張がない、居場所がない、自分に自信がない、みたいな意味があるのかな?と。

校長秘書のカトリーナの強引とも取れるディナーの誘いを受けたことからはじまる3人の関係。
イカボッドはたぶんブロムに一目惚れ。
カトリーナは閉鎖的な町に生まれ育ったからか"都会から来たゲイ"のイカボッドが新鮮だったのかな。
やたらと"ゲイの友達"というのが歌われるし。
ブロムはこうあるのが幸せみたいな価値観を持ってる。
ビールを飲みながらアメフト観戦。
妻と子供、休日にはリンゴ狩りみたいな。
カトリーナとブロムの夫婦は子供を亡くしていてそこから関係が上手くいっていなく、そこにイカボッドが挟まれてしまうのですが、、、
一見、カトリーナは傷付いていて可哀想。
イカボッドは友人となったカトリーナに寄り添ってるっぽい。
でも、話しが進んでいくと、、、あれ??

カトリーナは最初から過度な飲酒のシーンが出てくる。
これ、子供を失ってからなのかな?と思ってたらそうじゃなくて。
子供を失った原因が飲酒後に階段から転落に、えぇっっガーン
だいたいの人はドン引きする。
因果関係ははっきりと言わないので直接原因とは言い切れないが、どう聞いてもそう思ってしまう流れ。

イカボッドは薬物依存者でタリータウンに来てからも依存者の自助会に参加している。
アルコールも断っているから、もしかしたらアルコール依存症でもあったのかな。
あんなに自制しようとしていたのにブロムに勧められて、最終的には使用してしまう。
これ、ブロムがイカボッドに好意を持ってるっぽい態度を見せたからで。
カトリーナより自分に好意が向いている?って思っちゃったからだよね。。

ブロムはカトリーナが好き。不器用なのか上手く関係を修復できてないところにイカボッドが入ってきて、じゃまな奴って思ってたんじゃないかな。
ちょっと小馬鹿にしてる、というか差別してるよね。
ブロムはイカボッドに"ゲイ"ではなく"ホモ"と言うしね。
カトリーナが家出してからイカボッドを排除しようと思ったんだろうか。
思わせぶりな態度でイカボッドに好意があると思わせ、その結果、イカボッドは薬物(と思われるもの)を摂取し、事故死(と思われる)してしまう。
やり方がえげつないガーン
ハロウィンに怖い話(スリーピー・ホロウ伝説)をしてイカボッドを怖がらせた後に、こっそり2人で会おう(セクシャルな意味をこめて)と薬を飲んで(ブロムはフリだけ)誘い出す。
薬のせいで幻覚・幻聴?に怯えたイカボッドは死んでしまう(はっきりとは表現されてませんが)。
じゃまな奴と思っても、そこまでする??!
怖いわガーン

1年経って、なんとなく元の形に戻った2人がイカボッドの事を過ぎ去った不思議な出来事みたいに話すのがなんとも違和感。
そして、ちょびっとは譲歩できるようになったかもしれないが、人はそうそう変わる事はないよな、と思った。

アフトクで渋谷さんが
「関係修復のためのイイコトがアップルピッキングかよ!(笑)」
ってお話していて。
郊外に広大な果樹園がいっぱいあって、リンゴ狩りはメジャーな家族イベントなんですって。
日本でいうならば「芋掘り行くぞ!」みたいな意味合いらしい。
仲直りデートに芋掘りは無いわな(笑)
でも果樹園、迷路みたいになっているところ多くてセクシャルなお誘いも含むとかもあるそうな。
そういえばブロムも夫婦らしい行為がない
→リンゴ狩りにニヤっとしていたような?
文化や地理的知識があるとそういう事も分かってより楽しめるのね〜。

久しぶりのモヤッとミュージカル、観劇した誰かとおはなししたいです。