かなり時間が経ってしまって、記憶も曖昧になってきてしまいましたが、記録として。


12/19 マチネ 

12/24 ソワレ










初演ペアを2回、観劇しました。

初演は秋でしたが、今回はXmasシーズン。
Xmasの頃のお話なんで、時期を合わせた公演ですね照れ

初演観劇日は前日の台風の影響で交通機関が乱れまくり、必死の思いでよみうりホールに辿り着いたという思い出がてへぺろ
雪とか降ったら素敵キラキラなんてチラッと思ったけど、それで苦労するのはイヤだから、お天気良くて良かったです(笑)

初演は役替りだったけど、再演では固定。
個人的にはトム→元基くん、アル→万里生くんの方が好みだったので嬉しいウインク
パンフによると、それぞれにどちらの役を演じたいか聞かれて、偶然の一致?でこの配役になったらしい。


アルヴィンの葬儀で弔辞を読むために戻って来たトーマス。
「いいことを話す」ための文面が全く書けずにいると、突如死んだはずのアルヴィンが現れて…

アルヴィンが二人のエピソードを提示して、トーマスが当時の記憶に思いを馳せる。
一見、個々の思い出のように見えるのですが、これはトーマス側から見た記憶なんですよね。
だからアルヴィンのキャラクターもトーマスのイメージ。
トムから見たアルは「変っていた…いや個性的だった…」ってかんじ。
本当のアルヴィンはどんな人だったかはわからない。
本当は何を考えていたかわからない。
人って距離が近ければ近いほど、その人の事を知っていると思いがちな気がする。

アルヴィンは何故あのような死を?
よく知っていると思っていた親友の、想像できないような行動に対する疑問。
トムは自分の事でいっぱいいっぱいだったとはいえ、アルの来訪を断ったり、Xmasカードのメッセージを無視した。
あの時あんな風にしなければ…みたいな後悔。
疑問をぶつけるトムに
「無いものを探さないで」
ってアルヴィンが言う。
疑問ばかりが増えていくだろうが、答えは見つからない。何故ならその時に居なかった。見ていなかった。
どんなに知りたいって思っても答えてくれるものはないんだよね。
アルが「クラレンスは居なかった」みたいな事を言うんですが、あれは止めてくれる人ってことなのかな?って思ったのだけど、トム=クラレンスって意味合いもある??
その時にクラレンス(トム)がいたら、違っていたかもしれない。
これもトムの後悔から生まれた台詞なのかも。

葬儀って生きている人のためにあるもの。
大切な人を偲び、思い出を語り、胸にしまう。
心に折り合いをつけて、また一歩を踏み出すための。
弔辞は自分の中の大切な思いを綴る。
大好きだよ。大切だったよ。を故人に向けて語るだけでなく、自分にも伝えるためのものかもね。
再演のラストはそんなイメージが強く印象に残りました。

ライトが落ちる中、上からトムを見つめるアル。
万里生くんの口元が動いていて。
「ありがとう、トム」
と言っているのですかね???


初演から2年経ち。
世界の状況が思いもしない方向になり、悲しい出来事もあったりして、同じ物語を見たはずなのに、私の受け止め方がちょっと違ったような気がします。
どうやら再々演もありそうですし、その時はまた違った感覚になるのでしょうね♪
次回も同じペア&役だったら、毎回床から“ドゴッ”って音がする元基くんの腕が心配になるのは確定ですニヤリ