1/28 マチネ
イリュージョニストを観劇してまいりました。





当たり前に幕を上げることが奇跡の様なご時世ですが、なかでもこの作品は困難の連続だったと思われます。

本来は2020年12月〜2021年1月の上演予定でしたが主役の急逝に頓挫し、キャスティングを変更して期間を半分にして1月に上演する事にしたがコロナ罹患者が出てお稽古が中断。
お稽古が不十分でミュージカルとして上演が困難となり、形式をコンサートに変更。
緊急事態宣言が発令され、劇場も20時まで、収容人数は50%とするように要請されて(宣言前に売ったチケットは制限外)開演時間の変更→払い戻し対応。
お稽古不足により2021年1月27日〜29日の3日間、5公演となる。

関係者・観客がこの3日間を固唾を呑んで無事上演できる事を祈り、見守っていたことでしょう。

本来の形ではなくなってしまい、トラブルもあったようですが、世界初演の公演はなんとか幕を上げ、無事に下ろす事ができましたね。

短い期間の中、観劇できてラッキーでしたおねがい
私は21日ソワレと27日ソワレを持っていて、どちらもマチソワの予定を組んでいて。
27日はKAAT→日生だったため、時間変更で移動時間が足りなくなってしまい、払い戻しする予定だったんです。
しかし、グズグズしていて発券は払い戻し期間ギリギリまで放置。
その間に21日が中止になり、払い戻しするはずのチケットが貴重なものになってしまった。(その時の発表では一般販売なし)
はて、どうしようガーン
と悩んでいたら一般販売が決まり、なんとか28日のチケットを取る事ができて一安心。
27日のチケットはお友達にお譲りしました。
やっぱり時間を気にしながらとか途中からはイヤですからねニコニコ
一般販売はGoToイベント対象じゃなくなっちゃったから2000円アップになっちゃったけど笑い泣き笑い泣き笑い泣き
お値段高いアセアセアセアセ


パンフレット付でした

Twitterで「桜餅」の匂いっていうのを見かけて、私もくんかくんか犬
確かに和菓子的な甘い匂いがほのかに爆笑
なんでだろ???


約2時間の休憩なし。
コンサートとなってはいましたが、台詞もあり、ストーリーはちゃんと分るような作りになってました。
セットがシンプルなのと、衣装が少ない。あと目玉だったであろうイリュージョンがない。
キャストさんの動きも少なめ。
コンパクトにまとめた『ミュージカル』って感じでしたキラキラキラキラ
歌は全曲入っているらしい。

アイゼンハイム役の海宝くん。
皇太子からのコンバートで、いろいろ複雑な気持ちもあったかと思うのですが、とっても素晴らしかった!!
歌は圧巻。
魅力的な奇術師でした照れ
優しげなお顔であんなとんでもない事を画策されると怖いよね←海宝くんが悪いことするわけじゃない

演劇界のスーパーお助けマン!?な成河さんは皇太子レオポルド役として後から加わったのですが…
この人、ほんとすごいわびっくり
始めから成河さんのために用意された役のようびっくりびっくりびっくり
このストーリーは皇太子の見え方が重要だと思う。
いやぁ〜細部まで良くって。
脱帽ですねラブ

興行主ジーガのめぐさん。
お衣装も素敵に似合っていて、恰好良かった!!
アイゼンハイムの才能を利用して興行を開いている女性だけど、愛情もある。
ロマという設定らしい。
ジーガは芸名なのね。
本名を呼ばれて表情を変えるシーンがあり、彼女のストーリーも知りたいなと思いました。

ちゃぴちゃんソフィー。
美しい!爆笑
芯が強くて賢い令嬢キラキラ
淡い水色のドレス姿素敵だったな照れ
喋らないシーンも多くて難しい役だね。

栗原さんのウール。
物語と観客を繋ぐ役。
皇太子に仕えていて奇術が好き。
出世のためには皇太子寄りにならざるを得ないけど、真実を求めて…
ラストを思うと、いちばん可哀想な人かもチュー
27日のソワレで本番中に失神してしまわれたとか…
私が見た回は何事も無かったように出演されてましたのでびっくりです。
ゆっくり体を休めて欲しい…



[STORY]
何のために人は嘘をつき、仮面を被り、虚構を作りあげるのか。
舞台は19世紀末、ウィーン。 栄華を極めたハプスブルク帝国の斜陽。イリュージョニスト・アイゼンハイム(海宝直人)は、興行主ジーガ(濱田めぐみ)と共に世界中を巡業していた。 ウィーンでの公演中、偶然にもアイゼンハイムは幼い頃恋心を寄せ合った公爵令嬢、ソフィ(愛希れいか)と再会する。 だが、ソフィはオーストリア皇太子レオポルド(成河)の婚約者となっていた。傾国の危機を救うために、過激な思想に傾倒する皇太子。ソフィはそんな皇太子の熾烈な正義感に疑念を抱いていた。 ひそかに逢瀬を重ね、変わらぬ愛を確かめ合うアイゼンハイムとソフィ。 だが、二人の密会を知った皇太子は、怒りのあまり剣を手にソフィの後を追う。 その夜、ソフィは死体となって発見される。事件の真相を探るウール警部(栗原英雄)は、様々な証言から徐々にソフィ殺害の深層に近づいて行く…。目の前に見えているものは果たして真実か?それとも虚偽なのか?
(HPより抜粋)


結末で
えぇ!!?びっくり
となりました。
いやぁ、騙された。
誰が真実を語り、誰が欺いているのか。
人は一面だけを見て判断をしてしまう。
そこに疑いはない。
思い込みの恐ろしさ。
そして自分の欲を叶える為に残酷になれる恐ろしさ。
こんなハナシだったのかチュー
アイゼンハイムが「全ては偽り」と語るところが2回あるのですが、後からなるほどねと思いました。
初回で驚き、2回目からは台詞や振る舞いを見て深めるのが楽しい演目ですねウインク
フルバージョンで上演されるのが楽しみです。


余談ですが、あるシーンで赤と白の紙吹雪があり、それは苛烈な感情や人々が向ける負の感情や流れる血を表しているかのようで。
パレードといい、イリュージョニストといい……
紙吹雪=目出度い
のイメージの終焉ニヤリ
今作品も 「紙吹雪 オブ ザ イヤー」にノミネート(そんな賞はない)


私の当初の予定では、何事もなく上演されてたらパレード→イリュージョニストのとんでもマチソワになってたんだな。
ちょっと残念(笑)