3/26 マチネ
サンセット大通り、観劇してまいりました。

本当は19日にマチソワで両ペア観劇予定だったのですが中止になり、27日をもって千穐楽となってしまったため、1回だけの観劇になってしまいました。
1回でも観られてよかった…




入り口にパネル

国際フォーラムのコロナ対策は
最初にサーモグラフィーで体温チェック
もぎりの後にアルコールスプレー
マスク着用(ない人はタオルなどの活用)の案内
物販は手袋着用
ロビーにアルコールスプレー設置
館内での会話の自粛
フライヤーはテーブルから取る
退館でもアルコールスプレー
って感じでした。

この回は最初からアフトク有りでアナウンスされていた公演だったから、優也くん繋がりの方々が多数観劇だったのだけど、会ってもちらっと挨拶するのみショボーン
仕方ないけど、さびしい…

お席は2階の中列センブロだったのですが、私の前は皆無…
周りもがらんとしてましたショボーンショボーンショボーン
よく見えて有難いが、これはこれで悲しい…


感想をちょこっと。
私、初見なんで、1回では捉えきれなかったニヤリ
演出の鈴木裕美さんがTwitterで質問に答えてらして、けっこう突っ込んだ内容も。
それをみた後に書くのは微妙な感じなんですが(笑)
ま、私版ってことで。


ジョーの登場はオケピから。
今回からオケピ使用になったのだそうで。
(初演・再演はステージ奥)
自分が沈んだプールから上がってきたジョーが半年前の出来事を語り始める。
うーん、出だしからシュール!

売れない脚本家。借金取りに追われて逃げ込んだ先がノーマの住むデズモンド邸。
パンクした車をガレージに入れるのですが、お屋敷の門扉が開いていたってことよね?
誰かが訪れるのを待ち構えていたのかな??
マックスが、シーツは午後に干してあるって言うの、常に誰かを迎え入れようとしてたのかな、なんて。
葬儀屋がくる予定になっていたからかも?
迷い混んだ先の主に気に入られ、強制的に住まわされる。行動をチェックされるし、メンヘラノーマ様に振り回されてヘトヘト。ちょっと可哀想なんですが、ジョーの方でも、生活の心配がなく(ノーマは金持ち)、あわよくば映画界への足掛かりみたいな野望もあったりしたのかも?
ノーマはパトロン的な感覚?
べティは年相応の、若くてエネルギッシュ。
1つの台本を共に作り上げる内に、彼女に引かれてしまうのはしょーがない気がする。

ノーマは無声映画の大女優。
トーキーに変わり、映画からは遠退いて久しいが、プライドがそのことを認めていない。
「私は大物、小さくなったのは映画」って言っちゃうくらい。
台詞に頼る今の役者は、彼女にとっては小者なんだろうな。
迷い混んだジョーが脚本家だと知ると自らが書いた物語を脚本にして映画を撮るようにと依頼(ほぼ命令)する。
16才のサロメを50のノーマが演じるって話をされたジョーは奇妙なモノを見る目。
そりゃそーだ。ムリがありすぎる。
でもノーマは出来ると思っちゃってるのよね。
ジョーを引き留め、ジョーに恋?をする。
気を引くためならなんでもしちゃう。
ある意味、純真。
モチーフとしてサロメが出てくるけど、このへんはそこを意識してあるのかな?

所有する車、服装、ノーマ。
時が止まったようなデズモンド邸。
毎晩ノーマの主演の映画を上映。
毎日届くファンレター。
それを作り上げていたのは執事のマックス。
冷めた感じでノーマとジョーを見つめる執事はいったい何を考えているのか分からなくて不気味な存在。
最初の夫で映画監督だったマックスはなぜ執事になったのか。
ノーマを見出してスターに押し上げたのはマックス。
女優としての彼女を愛し、夫として寄り添うより、主演ノーマの物語を作り上げたかったのかな。

サロメ=ノーマ
ヨカナーン=ジョー
らしいのですが…

ヨカナーンは預言者。
サロメ達を非難し、不吉な事を口にする者。
サロメの愛を拒み、去ろうとする人。
ジョーは映画のオファーではなく車が借りたいだけだったこと、ファンレターはマックスが書いていることを知らしめ、「50歳は悪いものじゃない、25のふりをしなければ」とデズモンド邸から去ろうとする。
ノーマにとって許しがたい事を告げて去ろうとするジョーを銃殺するのは、愛を拒否したヨカナーンの首を欲しがるサロメに重なる?のか?

事件を知って集まる人々の前で、
「キャメラ!アクション!!」
と声を上げるマックス。
にこやかに現れてサロメを演じるノーマ。
ノーマはウェディングドレスのような衣装。
なんと場違い。
「あざけった彼は銀の皿の上。彼は私と同じ。最後まで戦った。降伏などしなかった。」
と歌う。
あざけった彼とはジョーの事?と思ったけど、"映画"の事なのかな?とも思ったり。
「私は2度とあなた方の前から消えません。これが私の進む道」
ノーマはノーマの世界で、欲しかった首を手に入れて歓喜のキスを贈るのね。
最後、ベールが取れて、白髪が現れる。
さあ見て、私を!
ノーマの世界とはあまりにも解離した現実。

白の手袋を外したマックスは、執事ではなく映画監督。
全てはマックスの思い描いた映画作品で、やっと完成したのかも。

そんな様子の端でぼんやりと佇むジョー(亡霊?)。
この顛末になにを思うかな。


映画に魅入られた人のお話。


そんな風に思ったのですが…うーんもやもや


瞳子さんノーマ、目が釘付けになりました♪
スターオーラがバシバシとキラキラ
ショーストップで私も大拍手拍手拍手拍手

優也君ジョー。
異世界のモノと対峙するように、戸惑いながら(ちょっとめんどくさいと思いながら?)もノーマを見捨てきれない、優柔不断な優しさがあるジョーだった。
ノーマにビビってチンパンジーの上にびょんって乗って慌てて降りる姿が起き上がりこぼしみたい(笑)


アフタートークは瞳子さん、優也君、綾ちゃん、もっくんの4人。
コロナ事情により時間は短縮との事。
主にもっくんがいじられてた印象口笛

もっくん「アーティはデズモンド邸に入ったことない。ノーマとの絡みがないから同じ舞台に立ってるのかな?って」
それに瞳子さんが「同じ舞台に立ってない」と(笑)
瞳子さんは袖でよく見ているらしく、
「ジョーとべティがチューしてるのとかを見て『あんなかわいい子と!きぃぃーっ!!』って」ノーマの嫉妬心を育てているらしいです。
それが「べティって誰!?」からの愛人が本妻に嫌がらせ電話みたいなやつに繋がるのですねニヤリ
綾ちゃんは、デズモンド邸でつむじの辺りに視線を感じるって言ってた(笑)
3人目の男、松下ジョーは「オラオラ」
やたらと本番中の大きな失敗がないかを聞きたがる瞳子さん。主なターゲットはもっくん。
優也君「大きなミスはないけど…」
瞳子さん「歌詞間違えたりとか?!(ちょっと期待)」
優也君「間違えたりは…ない!」
歌(テンポとか?)が微妙な時はコンダクターの塩田さんがニヤニヤしてるのが見える、と言ってたような。

ざっくりだけど、こんな感じのお話だったかな。


公演期間も半分になってしまい、涙を飲んで見合わせた観客、なによりもそれを待っていた人に届けられなかったカンパニーの皆様の無念さを思うと切なくなりますね。
禍が落ち着いたら、また、素晴らしいパフォーマンスを心置きなく楽しみたいですね。
再び、サンセット大通りの上演をお待ちしておりますおねがい