気になるなー。
べつにいいかなー。
発表になってからずっとこの繰り返しだったが、結局行くことにした
ミュージカル「笑う男」
観劇してまいりましたキラキラ


久し振りの日生劇場照れ

満員御礼!です

ダブルキャストはこの2役


舞台美術・衣装・音楽がとても綺麗。
ストーリーは予習も無しに等しい状態で観劇で、ユゴー&韓国ミュージカルというのもあり、どんだけ重暗い感じかな?(偏見)と思っていたのですが、そんな事もなく。
挿し絵の美しい童話をめくるような舞台に感じられましたおねがい

ストーリーは分かりやすい。
スルメ要素はあるのかどうかわからないてへぺろ
私は、物語にがっつりハマってというよりは、舞台美術&音楽が気に入ってもう一度観たいと思っているウインク
しまった!アンケートに「音源化希望!!」と書いて出すの忘れてたアセアセ
どなたか私の代わりに出してください(笑)



ここからは、ネタバレ要素あり。ご注意を!
(始まったばかり&日本初演なので、ちょっと気を使ってみる)



あらすじ

“The paradise of the rich is made out of the hell of the poor”
—金持ちの楽園は貧乏人の地獄によって造られる-

(小説:「The Man Who Laughs」より)

1689年、イングランド、冬。“子供買い”の異名を持つコンプラチコの手により、見世物として口を裂かれ醜悪な笑みを貼り付けられた少年、グウィンプレンは、一行の船から放り出されて一人あてもなく雪のなかを彷徨う。そのさなか、凍え死んだ女性が抱える赤ん坊、後のデアを見つけ、道すがら偶然辿り着いた興行師、ウルシュス(山口祐一郎)の元へ身を寄せた二人は彼と生活を共にすることとなる――

青年となったグウィンプレン(浦井健治)はその奇怪な見た目で“笑う男”として話題を呼び、一躍有名人になっていた。盲目のデア(夢咲ねね/衛藤美彩)と共に自らの生い立ちを演じる興行で人気を博す二人は、いつしか互いを信頼し、愛し合う関係となる。

そこへ彼らの興行に興味を持った 公爵のジョシアナ(朝夏まなと)とその婚約者、デヴィット・ディリー・ムーア卿(宮原浩暢)が来訪する。
醜くも魅惑的なグウィンプレンの姿に心を惹かれたジョシアナは、彼を自身の元へ呼びつけ誘惑する。 突然の愛の言葉に動揺するグウィンプレンがウルシュスらの元に戻ると、突然牢獄へと連行され、そこで王宮の使用人、 フェドロ(石川 禅)より衝撃の事実が明かされた――

                                       (梅芸HPより)


見せ物小屋の一座(底辺の貧乏人)は金持ちを客に金を稼ぐ。
金持ちは見せ物の醜さおぞましさを笑い、退屈を紛らわせ、自身の恵まれた境遇を確認する。
一座にドン底の苦しさなどは描かれてなく、むしろ生き生きとしている。
この舞台では「貧しさ」を平民=生活、貴族=心。「幸せ」についても対照的に描かれてます。

ジョシアナは恵まれた立場にありながらも、充たされない心を抱えていて、だからこそ正反対の境遇のグウィンプレンに興味を持つ。
だから同じ地位に立ったグウィンプレンには興味が無くなっちゃう。

グウィンプレンは現在の生活に満足はしておらず、幸せになる権利があるとジョシアナの誘いに乗る。
後にフェロドから自分の出自を知り、その立場から世界は変えられると思っていたが、自分達の利益を優先する貴族達には受け入れられず失望する。
そして、自分にとって何が大切だったかを知る。

んーー。
グウィンプレン実は貴族!の流れまでは、ほうほう(わかってたー!)って観てたけど、あ、その生活受け入れちゃうんだ?とちょっとびっくり。
グウィンプレンは死んだと伝えてお金を渡す、とか。生活の貧しさは救われるが(フェロドが渡したのコイン1枚だけど!)、そんなものが幸せに繋がるわけじゃない。
貴族になったら世界を変えられる?
意見が通らなかったらあっさりその地位を捨てて「本当の幸せ」がある一座に出戻る。グウィンプレンなりの考えがあるんだろうけど、あんた、2回彼らを捨ててるんだぞ?とニヤリ
それをあたたかく迎えてくれる家族。なんて好い人!

デアはわかりやすく天使キラキラ
盲目ゆえに見た目に囚われず、ひとそのものを見ることができる。
だから大切な存在だし、引け目も感じてしまう。
ストーリーの展開上、必要だったのかも知れないが、心臓が弱いって…か弱いが芯の強いみたいなザ・ヒロイン設定(笑)
最後も、うん、そうなるってみんな思ってた!な結末。 

この予定調和なかんじが寓話っぽいのかも??
(嫌いなわけじゃないです)

正直フェロドの立ち位置がよくわからないタラー
ついでにジョシアナに言われる「あなたの裏切り」もイマイチわからなかった…キョロキョロ

音楽と衣装、舞台美術はほんと美しいのですよ。

グウィンとデアの『木に宿る天使』
歌唱披露の映像は見てましたが、あの時はピンときてなかったけど、これ、劇中に聴くといい歌って気付いた(笑)
コーヒー飲もうと、帰りに寄ったマクドナルドのオーダーあがるピーローピーローって音がこの曲に聴こえるくらいには頭に残った照れ(なんか違う…)

グウィンが去ったと知り、傷付くデアを慰める『涙は流して』

デアを愛しく思い、ささやくように歌うウルシュスの『脆い心』
これね、なんか泣けた。あんな愛情たっぷりに歌われたら泣くよえーん
なぜかデスノの『愚かな愛』が聴きたくなった。ワイルドホーン繋がり?(笑)

グウィンプレンの『笑う男』
貴族社会から去る時のこの歌。道化のような仕草のダンスが良かったなぁ。

ほかにも素敵な歌多数ウインク

舞台美術はジョシアナとグウィンの密会?の時の天幕のようなやつ、生地がとっても素敵ハート←そこ?
あと、沢山のランタンが下がっているやつ、幻想的で綺麗キラキラ
ただし、ちょっと既視感。
グレコメや最終陳述もそんな雰囲気の照明キョロキョロ

リトルグウィンの大前優樹くん。とても澄んだ声の持ち主びっくり
ラブネバは観てないのですが、メリポピにも出てたんですね。私は当たってないな、たぶん。

"笑う男"グウィンプレンの健ちゃん。
棒や剣での殺陣はさすがです♪
二刀流にメタマクのランディが思い出される照れ
貴族衣装の王子感たるや!!!
こりゃファンはたまりませんな!!!

ジョシアナ演じる、まぁ様の存在感がすごい!!
ヒロイン、ジョシアナでいいんじゃ…?

禅さんのお歌が少ないの、ちょっとさびしい。
良い声の人にはもっと歌って欲しいのだー!


初見の感想はこんなかんじ。
次観たら、また違うかもね(今のところ予定がない…)。

歌だけでも聴きたいなーー。
そんな時にはありがたい韓国版の映像を拝借。
残念ながら『脆い心』はないえーん

なんかフランケンと同じルートを辿っている気がするぞ?!笑い泣き
音源くださーい!!!!