10/7 マチネ
10/11 ソワレ
ミュージカル「TITANIC」観劇してまいりました!



7日は2階席でXbabyの皆様15名で吉田広大君の総見。
広大君の出番は全部コンプリートでき、ある意味ミッションは完遂したのですが、広大君を注視しすぎた故に、ストーリーや他のキャストにあまり目が行かないという残念な事になりまして…ニヤリ
あと、客降り、全く見えなかったんですよねもやもや

もう一度、ちゃんと観ないと!1階でね!!
って思い立ち、この日しかない!と、前日の夜半にポチりました。
どうしても1階って思っていたのでプレイガイドで取りましたが、当日券、前方も出てたらしいですねえー
優也君、5列目で観てたんかい!随分と前方じゃないか(笑)
でも、客降りの演出を考慮すると、後方の方が良い気がしますブルー音符


ここからはネタバレ的感想です。
梅芸さんのページのSTORYが、がっつりとネタバレになってる(書いてから気付いた)ので、正しい情報はそちらでニヤリ




*時系列、台詞はうろ覚えでございます口笛


会場すると、ステージには設計士のアンドリュースが机に向かってタイタニック号の製図を引いてます。(ちゃんとタイタニックの図が書かれてます)
時折、誰かが(お顔見えなかったチュー)来て、会話を交わす。
電話が度々なる。呼び鈴の音が幾つかあるから複数台あるのでしょう。設計事務所な設定なのかな。

開演時間になり、アナウンスが入る。
「開演したら20分間は客席に案内が出来ません。」
という理由は、その間ずっと客降りの演出があるからなんですね。

何度も客降りがあるのですが、これ、見えるのと見えないのでは印象が違うかも。
客席の空間を使う事でタイタニックという船の大きさを表しているし、船の内外も表しているんだと思うんですよ。
青年館の2階からは見えないの、もったいない。

ステージのセットはブリッジをイメージした物だけ。

話はイスメイの裁判から始まる。
イスメイは乗船していた船主で、生存者。
前代未聞の大事故を糾弾され、後に航海士の養成に携わった彼の回顧の物語でもあるのかも。

タイタニックの処女航海。
たくさんの人々がタイタニックを仰ぎ見て、その大きさ、豪華さを讃える。
「海上に浮かぶ街」「世界最大の可動物」
乗組員や乗客は、夢や希望に満ちた顔で次々と乗船。
歌がまたそれを盛り上げてくれる!
『征け!タイタニック』はワクワクするウインク
余談ですが、以前ライブで扮装写真を撮るときに「希望に満ちた顔で」と言われて撮ったやつをメンバーのじゅっきーに見せたら爆笑された話をチラッと思い出し、笑いそうになったてへぺろ

船に乗り遅れた男。おぉ広大君じゃないか!
そういや途中でハケてたな。
「ロンドン中の笑い者になる!人生終わりだ!」みたいなこと言ってるけど、乗り遅れた事により事故を免れてるんですよね。
皮肉なものです。

キャストは早替えでいろんな役を演じてます。
乗組員、1等船室客、2等船室客、3等船室客。
同じ人が上流層と平民、乗組員と乗客になる。
単に人数的な都合でなく「"人"に階級などなく、同等である」って事らしい。
なるほどね~。

2等客のアリス&エドガー夫妻。
身の丈を諭すエドガーに「与えられないのならば取りに行くまでよ」と言うアリスは好奇心とバイタリティーに溢れた女性。
上流層の人々に近付きたくて、乗船客チェック。歌で1等船室客を紹介してくれるのですがワイドショー並の情報爆笑
ダンスホールにも潜入してアンドリュースやバンドマスターのハートリーとちゃっかり踊ってくるミーハーさん爆笑
そんなアリスに手を焼いてる様子のエドガーに1等の客室係のエッチスが「御察しします」って言うんだけど、ちょっとそこに蔑視がある気がしちゃったんですよね~。それは喫煙室に現れたアリスを咎めるシーンも同様。人々の中に「階級」ってものが存在しているんだな、と。

バレットの歌、圧巻だったな~♪
ボイラー室で筋トレ部員(違う、機関士だよ)をバックに力強い歌!
SNSで「労働者階級が似合う」ってのを見かけて、「わかりみ…」と思った私だよ。
テーブルの上で足をダンッて下ろした時、テーブルが若干後ろにスライドしたような…気のせい?怪我しないようにね~。

『バレットソング』とは打って代わって、『プロポーズ』は優しい愛の歌照れ
通信士のブライドとのやり取りも好き。
通信費は2ポンドちょい(忘れた…)に、「往復の給金の倍以上だ…」って嘆くバレットですが。当時の物価がわからないチュー
たぶん、そうとう安月給&通信費は高額だったって事なんでしょうね。

ケイトとジム・ファレル。
イマイチ良く分かってないんですが、タイタニックで出会ったって事でいいんですよね…?
1週間位の船旅の途中で「結婚して!!」って、展開早っっ(笑)ケイトの攻め具合、半端ないびっくり

1幕ラストは広大君の見せ場の『月無夜』!
見張りのフリートのソロラブ
広大君、いつもの歌い方とは違うね。
澄んだ歌声が夜の暗闇の海にぴったりだったよおねがい
「船は行く行く、西を目指し、船は行く行く、どこまでも」
月無夜~秋~月無夜
音楽がどんどん不穏な音を奏で始める。
その先には氷山。
鐘を鳴らし、報告する。
しかし、間に合わず…
ブラックアウト…そして轟音。
展開知っているのにドキドキ。

氷山発見までや回避については、いろいろ記述がありますね。
氷山の情報の無線が雑音として扱われていたとか。
月がなく暗かったとか。
靄が出やすい環境だったとか。
双眼鏡が無く、肉眼での監視だったとか。
さらには操舵ミスがあったのではないか、とか。
いろんな要因が重なった末の事故だったのかな。

2幕は沈没までの時間。

乗客を起こし、救命胴衣を着けるように指示する。水没が近い。
ここにも「階級」が見えてくる。
1等室客には慇懃に渡し、救命ボートのあるデッキまで案内するが、3等室客にはメイドが救命胴衣を床に投げ落としていく。たぶん数も足りない。上階への扉は施錠し、救命ボートへの道を遠ざける。
人が人を選別する。
「神になったわけではない」アンドリュースの悲痛な言葉はスミスには届かない。

「この船は遅くても2時間で沈む。」
設計にミスが有ったからだ!
記録にこだわりスピードを求めたからだ!
作ったのはオマエだ!
船長の航路が問題だった!
船長を無視したのは誰だ!
イスメイ、スミス、アンドリュースは責任について、互いを非難し合う。悪いのはオマエだ!とばかり。醜い争いをする3人の真ん中でひたすら救難信号を送り続けるブライド。対極的で別空間にいるみたい。この時初めて「S・O・S」が使われたのよね。
やがて冷静になり、「私の船だ…」と力なく呟き通信室を去って行く3人。自分達が担った船。その命運は過去を責め合っても、もはや変わることはないのだものね。

1等室客の女子供からボートに乗れ。
ボートの漕ぎ手として頼まれたバレットは「経験がない」と断る。
バレットは真面目なんだな。命が助かりたかったら、嘘でも出来るって言って乗り込むと思うんですよ。
変わりに漁師だったジム・ファレルが漕ぎ手としてボートに乗る。こんな所にも運命の別れ道。
愛する人と別れを告げ、海に降りたボートを見送る。
バレットの恋人への歌が美しくて切ない。
結婚前に死に向かうチャールズとバレット。
「少なくとも未亡人にしなくて済んだだけマシだ」
その横で慌ててぎゅっと救命胴衣を締め直すワイドナー。彼は妻と幼子がいるから死ねないのよ。

ストラウス夫妻、妻のアイダに船に乗るように勧めるが、「貴方のいないところには行かない」と乗船を拒否。
揺るぎない愛。
二人で部屋で寛ぎながらの会話が素敵なんですよね照れ
「40年経ってもいい男でしてよ」
「そうでなければ美しい妻を引き留めていられない」
夫人にブルーの宝石のネックレスをつけてあげ、リングをはめてあげるイシドール。
愛は永遠だと歌い、若い娘の様に抱き付くアイダ。なんかプロポーズみたいだなぁとおねがい
関係ないとは思うけど、ブルーのネックレスは映画のタイタニックを思い出すね。

アンドリュースが設計図を前に、爪で隔壁の線を上に、上に、何度も伸ばそうとする。
設計の甘さ、もっとこうしていたら。
不運だったという思いと、隔壁をギリギリまで高くしていたら…という思い。いたたまれん…

沈みゆく船、氷山衝突の時の責任に堪えきれず命を断ったマードック、最後までSOSを送る通信士。最後まで仕事を全うし、全員死亡したベルボーイ達は14歳以下…
有名なエピソードの最後まで音楽を奏でた楽団は出てこないのですが、『秋』が流れているんで、連想は容易に出来ました。

カルパチア号に救助された人々の中にはイスメイが。「席は空いていた。乗って何が悪い?」
500弱の席が空いていたのです…
「救助に行きたかったが、ボートを沈められるのが怖かった」
生存者の葛藤。ボートに近寄る人をオールで叩いて遠ざけた、という話もあります。
生き残った安堵と、助けを求めた人を振り落とした罪悪感を胸に刻みつけたことでしょうね…

生き残りのメンバーに広大君がいて、あれ?船に残った(ワイドナー)んじゃ??と思ったけど、フリートは生存者なんですよね。ちょっと混乱したよニヤリ

フィナーレはオープニングのリプライズ。
イスメイの周りには、あの日、タイタニックの処女航海に夢と希望を寄せた人々が。
オープニング同様のシーンなんですが、キャストの立ち位置が違う…よね??
ブリッジに立っているのは生者。
下にいるのはイスメイを除いて死者。
キラキラした顔の死者に囲まれて歌うイスメイの目には涙…
あの日に戻れたら、やり直せたなら、絶対に間違った選択をしなかっただろうねえーん
最後の最後にグッときた(遅っ)。


この作品、私は「うわぁー!リピートしたいっ!!」っていう上矢印上矢印なテンションがあった訳では無かったのですが、ちゃんと観ておきたいなと(最初からちゃんと観ろ)。
2回目の方がじわじわ良さを味わった気がしますウインク
ファーストインプレッションを重視している傾向のある私には珍しい事かも。
文章力がないからもあるけどタラーこんだけ長々と書きなぐってることからすると、自分で思っているよりこの作品が好きらしい照れ

友人や周りから漏れ聞こえた感想から鑑みるに、皆様のグッとくるポイントはストラウス夫妻のエピソードが多かったらしい…照れ
ま、ツボは観客の数だけあるよね♪