こんにちは
暑い!涼しく過ごしやすい日が数日ありましたが、
また暑い夏がやってきました
もう梅雨がずっと続いているような、東京はそんなジメっとした暑さが続いています
さて、そんな湿気が多い季節に特に悪化しやすいのが「皮膚炎」。
わんこたちの中での悩みの多くに マラセチア菌 があります。
このマラセチア菌は酵母様菌であって、カビの一種です。
酵母という面からみると広くはパン酵母や甘酒の素となっている米麹の近い仲間でもあります
皮膚に常在していて、健康な皮膚では悪さをしません。毒素を出すこともありません。
が、弱っている皮膚では皮膚を悪化させてしまうという困った菌でもあります
皮膚を悪化させるとは具体的にいうと炎症を起こしたり(かゆみを伴う)、
掻きすぎで皮膚が固くなる、黒ずむ、毛が抜けるなどです。
nutsはこうやってよく手をなめてかゆがっていることがありました
皮膚が少し赤くなっちゃったり・・
まだまだ軽症ではありますが、、、
このマラセチア菌と戦っているわんこと飼い主さまは多くいらっしゃるのではないでしょうか
私自身、何事も根本治療でないと解決しないと思っていますが、
一般的には対処療法で、起きていることに対して止めることを優先させることが多いはずです。
マラセチア菌対策も炎症が起きてるからそのかゆみを抑える(炎症を抑える)
↓
薬を使って炎症反応を抑えよう
が一般的で、獣医さんもそのような治療方針のもと、治療を進めていくと思います。
が、炎症がなぜ起きてしまうのかの原因を知ることが大切です
原因を突き止めて治療したほうが長い目でみて身体によい場合もあります。
そもそもなぜアレルギーが起きるかというと、身体が弱っているから、、という大きな原因がありますが、
身体が弱るということは腸内環境のバランスが悪いことも原因のひとつにあります
さあここからが本題です
先日のペット栄養学会の講話の中にあったのですが、
研究の中でわんこの腸内環境に良い意味で大きな影響を与える乳酸菌のひとつに、
パラカゼイ菌という菌がいまして皮膚炎にもっともよい影響を与えるようだ
という研究が進められているそうです。
乳酸菌っていろいろな菌がいまして、ビフィズス菌とかガセリ菌とか聞いたことがあると思います。
それぞれの菌は得意分野があって、例えば内臓脂肪を減らしますとか、便通に良いですとかあるのですが、どうもこのパラカゼイ菌はわんこの皮膚炎改善に役立つとのこと
ただ、この菌単体で摂り入れたとしても生きて元気に存在するようにするには「えさ」が必要です。
えさに有効なのはケストースというオリゴ糖の一種(要は糖分なので甘い)なので、二つを同時におなかに入れるとよさそうです。
※今流行りのヤクルト1000も甘いわけですが、甘いのには理由があって菌のえさが豊富に含まれているからなんです
甘いから太るので甘くないものを・・といいたいところですが、理由がちゃんとあります
このパラカゼイ菌やケストースは単体で販売もされているようなのですが、
どうやって利用したらいいなどは体重換算してグラム数を決めていく必要があります。
ここら辺ちょっとよくわからないし怖いな、と思う場合は私のような専門家にアドバイスを求めてもよいですし、
実際ご自身でグラム計算もありです
ただいまごはんのレシピ構成に関するアドバイスは休止中ですが、
こういったご相談をお受けすることは可能ですので、
お困りの飼い主さまがいらっしゃったらお気軽にお問合せください