- ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション 3/小学館クリエイティブ
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僕が江口寿史先生のマンガと出会ったのは、小学生の時、「週刊少年ジャンプ」誌上である。
僕は子供ながらに、他のマンガとは明らかに違う都会的な絵、センスに、すっかり魅了された。
当時の「ストップ!!ひばりくん!」の人気は高く、アニメにもなっている。
にもかかわらず何度も原稿を落とし、最終的には打ち切りに。(締切日に逃亡したそうです…)
「作者急病のため、お休みします」というのは、締切までに描けない病気だったんですね。
やたら作者が「先ちゃん」として作中に登場し、「白いワニ」がどうのと、自らの筆の遅さを自虐的にネタにしていた。
まあ、絵にこだわるあまりの完全主義ですね。
江口寿史先生のニックネームといえば「先ちゃん」である。
その「偉大さ」と「気安くつっこめる親しみ」の両方を上手く表しているように思う。
偉大さでいうと
(1) ポップで洗練された画風の先駆者
先駆者は偉いんです。そのため、イラストレーターとして地位を確立、ますます漫画を描かなくなる。
(デニーズとかのイラストのほうがギャラがいい)
(2) 自分好みの漫画家を集めた雑誌「コミックCUE」を立ち上げた。
これは大きい。このおかげで今でも漫画界の御意見番的な感じすらある。
浅野いにおに批判的なことを言える。(拍手)
(3) アイドルと結婚した。
男の夢ですね。
親しみポイントとしては、
(1) 何度も連載中の原稿を落とし、そのまま投げ出した。
ひばりくんの後も何度もやってるんです。いつも新連載時「いつまで持つか」的なアオリ。自虐ネタは「芸風」の域。
(2) 時代時代で自分好みのカルチャーを取り上げ、ミーハーで軽薄(80年代的)、軽やかさがある
作中にYMOやらアンディーウォーホールやらが小ネタとして登場し、それらを田舎の小学生に認識させた功績は大きい。
特に音楽へのこだわりが強く、その後もコーネリアス、岡村靖幸などが登場する漫画を描いている。
なんだか素人が偉そうなこと書いてますが、昔から本当に好きなんです。
毒を含んだそのセンスの良さ、軽やかな感じに憧れる、今にいたるもとても気になる漫画家です。