こんにちは、いとうひろよです。

初めてブログを更新した時の自己紹介から、なんと6年も経ってしまいました。

だから、ここで改めて、最近のRegistered Dietitian としての私の自己紹介をしたいと思います。

 

健康であれ、病気であれ、生きるために栄養は不可欠です。それは、事故や手術後など容態が不安定な状態な患者さんでも同じ事です。

 

臨床栄養士というのは、ひと言で言うと、

患者さん1人1人の病態に合わせ、テーラーメードする仕事です。一般では、18歳以上の大人と18歳以下の小児とで分かれます。私の患者さんは成人です。

 

『栄養補給』という言葉を見たり聞いたりすると、口からもぐもぐごっくんと飲み食いすることをイメージするかと思います。医療現場では3つの補給ルートがあります。

 

  1. 経口 (Oral diets/feeding)

  2. 経腸栄養 (Enteral nutrition support)

  3. 経静脈栄養 (Parenteral nutrition support)

 

こうして書いてみると、日本語も英語も難しいですね。簡単に説明してみたいと思います。

 

1 は、私たちが何気なく毎日行っている、いわゆる口から食べること。医療現場での食事は大体が治療食です。

 

2 は、口から安全に飲み込めない為にチューブを使ってよく溶けた粉ミルクの様な栄養剤を消化管内に送り込む医療行為のこと。

 

3 は、消化管に何らかの漏れや詰まりがあるために、血管に直接点滴の栄養剤を送り込む医療行為のこと。

 

ちなみに、2と3は延命治療の領域になります。

 

他に検討することとしては、どんな栄養をどれだけ、どのように摂取しているか、身長や体重などの身体のサイズ、年齢、診断病名、既往歴、合併症、血液検査、患者さんやそのご家族の意思、退院計画、治療のゴール、患者さんの食への嗜好や信条、宗教などなどの事があります。

 

『栄養アセスメント』といって、これらの事を総合的に判断して、どの栄養補給ルートを使って、患者さんの闘病をサポートできる栄養計画を立て、モニタリングするというデザイナーやプロデューサーのようなことを、私たち臨床栄養士は仕事としています。

 

臨床栄養士はこの栄養アセスメントを患者さんのカルテに記入もしくは電子カルテにエントリーをしていきます。だから公文書として取り扱われます。

アメリカの臨床栄養士はClinicianとして医療チームの一員のカテゴリーに入ります。