今回は、「自己決定感」について。


まず最初に、自己決定感に関連した面白い実験がありますのでご紹介です。


<簡単な実験内容>

ストップウォッチを自分でスタートを押して、「10秒」になったら止めるゲームをするのですが、

その際、「自分で選んだストップウォッチ」を使うのか、

「他の人から渡されたストップウォッチ」を使うのか、

それによって「10秒」でストップできる成功率に有意な差が生じたという実験があります。




結果はもちろん、自分で選んだ方が成功率が高い。



さらに、10秒で止められない(失敗)した場合においても、

その際、自分で選んだストップウォッチの場合は「ネガティブ」にとらえずに

次の成功に向けて策を考えてみるなど、ポジティブ反応が強い。


逆に他の人から渡されたストップウォッチで失敗すると、ネガティブになりやすいとのこと。

 

という研究がありまして…

 

簡単にいうと、

 

自分で選択した場合はその成功率も高いし、

 

例え失敗したとしてもネガティブに捉えにくいということです。

 

一例としてストップウォッチのゲームを出しましたけど、

 

人生の中で、自分で決定したものを増やしていけば

 

パフォーマンスも上がるし、ミスっても次またやろうって前向きになる。


 

日々の生活振り返ってみてどうですか?

 

言われた仕事やってる時って、パフォーマンス低くなりがちじゃないですかね?

 

それよりも、裁量権(という名の自己決定権)があって自分でこうしよう!って考えてやってる方が

 

パフォーマンス高くないですか?



 

保育園とか幼稚園くらいの時って、「砂場遊び」やりましたよね。

 

ちっこいスコップ持って、なんか適当に山を作ったり、穴を掘ったり。

 

これ、誰にどうしろって言われてない状態で遊んでるから

 

かなり自己決定感が高い遊び。

 

だって、ゴールも何もないんだもん🤣
 

山が崩れたらもうちょっと裾野から大きく積み上げようとか、

 

穴が崩れたら、もうちょっと深く掘ろうとか

 

色々考えながらも夢中で「自己決定感」を持って遊んでたわけですよ。



この自由度、思い出してみてください。ああ、懐かしい…(遠い目)


 

小学校上がるとある程度社会性というか、集団の中での他人と関係が始まるから

 

自己決定感だけじゃやっていけないのもわかるし、

 

大人になったらもっとそうなる。


 

もし、今、なんかつまんねーとか、生きてる実感がないなあって

 

感じることがあったら、

 

「自己決定感」を見直してみたらいいかも。



 

今、何か自分で決めてやってることあるかな?って。

 

自分で決めてやっているようで、実は無意識に人から与えられた価値観で

 

生きていないかな?って。



 

以下は私の話です。

自己決定感がなかった人間の一例として、まやかしの自己決定感からの脱出履歴を掲載します。

 

1、コーヒーが好きか?

 

毎日ガブガブ飲んでるけど、自分は本当に、本当に、本当に、コーヒーが好きで飲んでるか?

 

幼いころに親が好きだったから、なんとなく自分も好きになったりしてないか?

 

別に毎日飲まなくてもよくね?

はい、別にコーヒー好きではなかったことが判明。コーヒーが好きだと思い込んでいただけ。

 

2、本当に野球が好きか?

 

僕は高校までなんとなく野球やってたんだけど、今考えてみたら本当に好きではなかった。

 

小学、中学と野球してたからそのまま流されてやってたんじゃね?

他のスポーツはどうだ?

新たにやるのも面倒だ、そのまま野球でいいや。

部活は入らなくてもいいんじゃない?

いや、部活は入るものだろう(勝手な思い込み、仲間がいなくなる恐怖)。

はい、別に野球好きではなかったことが判明。野球が好きだと思い込んでいただけ。


 

3、仕事が生き甲斐!って思ってたけどほんとか?

 

誰かに褒められたくてやってたんじゃないのか?

 

大人になって褒められるのは仕事しかないから、自分を犠牲にしてやってない?

仕事を一生懸命やることでしか自分の価値を見出せない(恐怖の意識レベル)。

辛くなるまで仕事をすることで、罪からの解放(罪悪感の意識レベル)。

はい、別に仕事が生き甲斐ではなかったことが判明。仕事が生き甲斐だと思い込んでいただけ。


 

4、子供がほしいってほんとか?

 

子がいるのが普通だと思っていたんじゃないのか?

 

親を喜ばせようとしてたんじゃないのか?

 

いなくてもいいって本心では思ってるよね?

はい、別に子供が欲しかったわけではなかったことが判明。そう思い込んでいただけ。


 

こんな感じで、当時は信じてやっていたことを

 

本当に自分がやりたいのかって自己対話していくと、かりそめの自己決定が浮き彫りになりました。



 

自己対話の結果、本当にそうだ!って思うならそれでOKです。

 

そのまま突き進めばいいんですけど、ちょっとあれ?って思うことが

 

あったら、自分以外の何かがそう思わせているのかもしれません。

 

自分以外の何かって、なんなのか?

 

それは、他者基準だったり、恐怖感だったり、プライドだったりするわけです。

 

これに決められていると、生きててつまんねーってなりますよ。。。

 

だって自分で決めてないからね。

 

与えられたストップウォッチでゲームしてるから、

 

パフォーマンスも上がらなければ、失敗したらネガティブになる。


 

ということで、まずは一つ、

 

これは完全に自分が決めてやっている!と言えること見つけて、

 

それをやってみるといいと思います!


そうすると、自己決定感を持ってやっている時の「心の状態」がわかる。


すごく楽しい!とか、もっと上手くなりたい!とか、ポジイメージが溢れているはず。

 

自己決定感を持ってやっているその感覚を取り戻していく。


 

それに合わないことやってるなって時は、全然その感覚がないと思います。


それがわかったら、徐々にそこにかける力を減らしていって

 

ああ、これは俺が決めてやってることではないなと「メタ認知」すればOK。

 

そうではない自分が見えると、その反対側には本当の自分がありますから。

 

そうしたら、自分らしい生き方ができて、自分の本来の力がどんどん出ていくと思います!


 

ではまた!自己決定感で生きていきましょう!


思い通りに生きましょう!