3月9日のPRESIDENT Online精神科医の和田秀樹先生が、60歳以降は必ずやるべき「若返り ホルモン」をドバドバ分泌させる“最強の方法と題してコラムを書いておられたので、簡単にまとめてみました。

 

●高齢者の肉体的機能はそれほど衰えていない

 

老化と聞くと、まず思い浮かぶのは足腰の衰えでしょう。

しかし、意外にも現代の高齢者の肉体的機能は、若い頃と比べてそれほど変わらないことが分かっています。

 

東京都の調査によれば、65~69歳の男女の96.5%が「ひとりで歩ける」と回答しており、75~79歳でも男性の91.7%が問題なく歩行できています。

さらに、運動機能の指標である最大酸素摂取量も、若い頃と大きな違いはないことが研究で判明しています。

 

つまり、「歳をとったから体力がなくなる」と思い込む必要はないのです。

 

 

●老化は「感情」から始まる

 

実は、老化は「」よりも「感情」から始まります。

その鍵を握るのが前頭葉の萎縮です。

 

前頭葉は40~50代から老化が始まり、意欲の低下や感情の変化をもたらします。

やる気がなくなる」「新しいことに興味が持てない」と感じ始めたら、前頭葉の老化が進行している可能性があります。

 

しかし、これを防ぐ方法があります。

それが性ホルモンを活性化させることです。

 

 

●若返りの鍵を握るのは「性ホルモン」

 

60歳を迎える頃から、体内のホルモンバランスが大きく変化します。

 

・男性はテストステロン(男性ホルモン)が徐々に減少

・女性はエストロゲン(女性ホルモン)が劇的に減少

 

この結果、体と脳は「中性化」し、生殖期から老年期へと移行します。

 

そして、同時に前頭葉の老化が加速し、セロトニンなどの神経伝達物質も減少していきます。

ホルモンバランスの崩れは、疲労感・倦怠感・うつ状態・のぼせ・冷え・動悸・肩こり・関節痛などの不調を引き起こします。

放置すると、生活の質がどんどん低下してしまいます。 

 

 

●ホルモン補充療法よりも効果的な「性ホルモン活性法」

 

ホルモンバランスを整える方法として「ホルモン補充療法」もありますが、日本ではまだ普及していません。

しかし、もっと手軽で、誰にでもできる方法があります。

 

それは「恋をすること」です。

 

 

●恋愛が若返りホルモンを分泌させる!

 

恋愛をすると、エンドルフィン・ドーパミン・セロトニン・オキシトシンといった脳内ホルモンが分泌されます。

これらは幸福感・快感・愛情・安らぎを生み出し、心と体の若返りを促します。

 

「でも、今さら恋愛なんて…」と思う人もいるでしょう。

実は、相手が現実の恋人でなくてもOKです。

 

・ステキな俳優にときめく

・「推し活」にハマる

・好きな人を見つける努力をする

 

こうしたことでも、十分に効果があります。

 

かくいう私も、K-POPのBTSというグループにハマり、友人と楽しく「推し活」しております(笑)

 

 

●欲望が生命力を生み出す

 

欲望」は、生命力の源です。

誰かを好きになれば、「一緒にいたい」「話したい」「触れ合いたい」という欲求が生まれます。

 

この感情が、前頭葉を刺激し、ホルモン分泌を促し、若々しさを維持するのです。

恋愛はもう面倒…」という人でも、新しい趣味や刺激的な体験を取り入れることで、脳は活性化します。

 

 

 

●「脳内ホルモン」を増やす生活習慣

 

脳の「海馬」では、血液中の10倍の濃度で性ホルモンが合成されることが分かっています。

つまり、脳を刺激し続ければ、性ホルモンを増やせるのです。

 

脳を活性化させる方法

 

1.新しい体験をする

・旅行に行く

・新しい趣味を始める

・いつもと違うレストランに行く

 

2.感情を動かす

・映画や演劇を観る

・音楽を楽しむ

・感動する本を読む

 

3.ときめきを持つ

・恋愛をする

・「推し活」をする

・人と積極的に関わる

 

こうした習慣を取り入れるだけで、脳の老化を防ぎ、ホルモンバランスを整えることができます。

 

 

●お金を「優雅に、贅沢に」使うことも大切

 

お金を「将来のため」に貯めるのも大切ですが、今を楽しむことも重要です。

普段は節約しても、時には贅沢をすることで、人生にメリハリが生まれます。

特に、年に1回は「貴婦人」や「紳士」になれるような贅沢を経験するのもおすすめです。

 

 

●まとめ:若返りホルモンを増やすために今すぐできること

 

1.恋をする(推し活でもOK)

2.新しい体験をする

3.欲望を大切にする

4.お金を「今の幸せ」のために使う

5.自分を愛し、楽しむ気持ちを持つ

 

人生100年時代、「若さ」は選べるのです。

まだまだこれから!」と思い、ときめきと刺激のある人生を送りましょう!