「また今日も、できなかった」
やろうと思っていたことが進まない。
集中しようとしても、頭が散る。
感情が揺れて、些細なことで疲れてしまう。
こうした状態が続くと、人は無意識のうちに「自分の問題」に原因を求めてしまいます。
意志が弱いから。
性格の問題だから。
もっと努力が足りないから。
けれど、その前提自体が間違っているとしたらどうでしょうか。
医学はすでに「別の答え」を示している
2015年、精神医学の国際的専門誌The Lancet Psychiatry において、オーストラリア・メルボルン大学の精神医学者Jerome Sarris 博士らは、精神疾患と栄養状態の関係を整理した包括的なレビュー論文を発表しました。
この論文が重要なのは、
「栄養で治る」といった単純な主張ではなく、精神症状を“脳の生化学的状態”として捉え直した点にあります。
うつ、不安、集中力低下、感情の不安定さは、心理的要因だけでなく、
・神経伝達物質の合成
・エネルギー代謝
・炎症や酸化ストレス
といった身体側の条件と深く結びついている可能性がある。
これは、精神医学の中心から示された極めて慎重で、科学的な視点でした。
脳は「気合」では動かない
脳は、体重のわずか約2%の器官ですが、全身のエネルギー消費量の約20%を使うといわれています。
つまり、脳は非常にエネルギーを必要とする臓器です。
そして、私たちが「やる気」「集中力」「感情」と呼んでいるものは、すべて脳内で起きる化学反応の結果です。
ドーパミン(意欲・集中)
セロトニン(安心・安定)
ノルアドレナリン(覚醒・判断)
これらは根性でも、性格でもなく、神経伝達物質という“物質”です。
物質である以上、材料がなければ作ることはできません。
神経伝達物質は「材料がなければ作れない」
ここで、ひとつ大切なことがあります。
それは、脳の材料不足は「何か一つが欠けている」というより、少しずつの不足が重なった結果として現れることが多い、という点です。
極端な欠乏がなくても、忙しさやストレス、睡眠不足が続くことで、材料の消費量は静かに増えていきます。
一方で、補給や回復が追いつかなければ、脳は“省エネモード”に入ります。
すると、
やる気が湧かない。
集中が続かない。
感情の振れ幅が大きくなる。
これは怠けでも、甘えでもなく、脳がこれ以上 消耗しないようにブレーキをかけている状態とも言えます。
つまり、頑張れないときに必要なのは、自分を奮い立たせることではなく、「なぜ今、ブレーキがかかっているのか」を理解することなのです。
では、その“ブレーキ”はどこで起きているのか
その一例が、神経伝達物質の合成過程です。
たとえばドーパミン。
ドーパミンは、食事から摂ったアミノ酸を材料に、複数の酵素反応を経て合成されます。
その過程には、ビタミンB群、鉄、葉酸、マグネシウムといった栄養素が関与しています。
重要なのは、どこか一か所でも不足すれば、合成の流れが滞ってしまうという点です。
材料がゼロでなくても、途中で詰まれば、結果として「足りない状態」になります。
「やる気が出ない」という感覚は、やる気を生み出す回路が、材料不足によって十分に回っていないだけなのかもしれません。
研究で繰り返し示される「不足しやすい材料」
精神医学・栄養学の分野では、精神症状を訴える人に共通して不足しやすい栄養素が繰り返し報告されています。
① ビタミンB群
神経伝達物質を作るための「変換係」。
不足すると、思考が鈍くなり、気力が続きにくくなります。
② 鉄(※扱いに注意が必要な材料)
ドーパミン合成に関与する重要な栄養素の一つが、鉄です。
鉄は神経伝達物質の合成過程に関わり、不足すると、集中力の低下や意欲の低下と関連する可能性が複数の研究で示されています。
一方で、鉄は体内で酸化ストレスを高めやすい性質も持ち、必要以上に補うことが、かえって体の負担になる場合があります。
そのため、鉄については「不足=すぐにサプリで補えばよい」という単純な話ではありません。
食事や体の状態を土台としながら、自然な形でバランスを保つことが大切な栄養素だと考えられています。
③ 亜鉛
神経伝達の調整役。
不足すると、イライラや情緒不安定が起こりやすくなります。
④ マグネシウム
神経の興奮と鎮静のバランスを取る存在。
不足は、不安感や睡眠の質低下につながります。
⑤ アミノ酸
神経伝達物質そのものの材料。
材料がなければ、合成は始まりません。
ブレインフォグは「怠け」ではない
「頭に霧がかかったような感じ」
「考えがまとまらない」
こうしたブレインフォグの背景として、近年注目されているのが脳のエネルギー代謝です。
脳の細胞内では、ミトコンドリアがATPというエネルギーを作っています。
ATPは、いわば脳の電池のようなもの。
電池が十分に充電されていなければ、どんなに高性能な機械でも本来の力は出せません。
これは性格の問題ではなく、代謝の話です。
なぜ2月に不調が出やすいのか
2月は、この「材料不足」と「代謝低下」が表に出やすい季節です。
・日照不足
・寒さによる代謝低下
・年末年始の消耗の蓄積
1月は気合で走れても、2月になると脳のガス欠が起こります。
それを私たちは、長い間「気分の問題」と誤解してきました。
自分を責めなくていい
もし今、
やる気が出ない。
集中できない。
感情が揺れる。
そんな自分を責めていたとしたら。
それは、あなたの性格ではありません。
材料が足りなかっただけかもしれないのです。
2月は、頑張り直す月ではありません。
立て直す月です。
自分を責めるのをやめ、脳と体の土台を整える。
それが、春に向かう一番静かで、確かな準備です。
脳を元気にするためには、一時的に気分を上げることよりも、材料が足り、エネルギーが回り、消耗しすぎない状態を保つことが大切です。
NUTRA VITA と NUTRA BK9の組み合わせは、その「脳が自然に働ける環境づくり」を支えるための設計。
しっかり整えて、寒い2月を無理なく乗り切っていきましょう。
要約した動画はこちら↓
