8月の血液検査でHbA1cが10.8もあったのです。
血糖降下薬を飲んでてのこの値。
ご本人は入院を望まれましたが、当時空きベッドがなかったこともあり、すぐには応じられず、入院しても主治医は、間もなくインシュリン注射開始を考えていたそうです。
栄養指導もインシュリン注射で安心させないための長期介入と入院までの僅かながらの悪化防止を目的としていたため、外来看護師と主治医と密に連絡しあってました。
初対面では、表情が暗く、大丈夫かなぁと不安でしたが、比較的解りやすいくらいの不健康な生活だったため(笑)、問題点をともに探し、二点ほど本人が改善しようという表情を見せたため、次回までその2つだけ改善してくるように約束しました。
三回目の指導で新しい血液検査結果が出ていたため、チェックしたところ、値が1.0以上下がっていたため、入院予定を撤回し、このまま外来での指導と服薬のみで様子をみることに…。
そうやって毎月話をするたびに、笑顔が見られるようになり、途中アクシデントでリハビリに毎日通われるようになって度々院内で会うようになると、ご自分から質問されたり焦りを口にされるようになってきました。
提案したことは、大抵改善できる方で、値も順調に下がっていきました。
そして今日。
とうとう、5.7まで下がり、標準値内に入りました。
ご本人が前向きになられたことを確認できたので、一旦卒業ということになりました。
血液検査を含めて、外来での診察はまだまだ続きますが、きちんと効果が出た形で栄養指導を卒業できる方は、あまり多くないため(私がロースキルのためです

まだまだスキルが甘甘で、悩むときも多いでしょうが、今日の出来事を胸に、また新しい患者さまに向き合っていこうと思ったのでありました。