最近、長期入院していた患者の退院が相次いでいる。
残念ながら、転院や施設への入所が大半。
こんなときの栄養指導にいつも悩む。
‘必要性’と‘内容’。
最近は、施設も特別治療食を実施しているし、管理栄養士も常勤だったりする。
栄養面の数字はある程度ガイドラインなどがあるが、各病院、施設の栄養士の裁量や対象患者の構成割合による。
あんまり余計なことも言えないし、言わないと指導料が算定できないし。
難しい。
それでも、話すのです。
ご本人には、「しっかり食べ続けること」
ご家族には、「食べるところをしっかり見てあげてください」と。
さて、今日は、在宅退院の患者への指導。
割りと入院当初からわかっている人だったけど、難聴もあり、詳しくハナシをするのが困難かと思い、資料を作成。
その資料を元に、ハナシをしたところ。
補聴器で聞き取りながら、ワタシが話しているところを一つずつ指で差しながら、復唱してくれて。
さらに、それを差し上げたところ、喜んでくれて。
大事そうに、片付けてくれて。
作成に、少々時間はかかったけど、よかったなーって思えた。
そして、いつも決めている最後に握手を求めたら、暖かい、しわしわの手で力強く握り返しながら、「ありがとうね、世話になったね」と。
いつも思う。
患者にしてあげられていることは、僅か。
ワタシが膨大なことを教わっている。
成長の鍵は、あちこちに落ちまくっている。
それに気付いて拾えるか。
誰か拾ってくれるのを待つのか。
今日は、ふとマジメにそんなことを思ってみた。