『電池が切れる』と表現するのが合ってるのかは分からないが、Tenは時々(忘れた頃に)プツンとOFF状態になる。

静かだな・・・と様子を伺うと、えっ?このタイミングで?と思うぐらいに変な時に居眠りをしている。

OFFする前には、Ten本人にとって過度なストレスがかかっていたり、過集中を長く続けたあげくスタミナが切れた。もしくは、無気力状態の時・・・あるいは、低気圧が接近しているとき。

OFF状態を発見するときは、いつも不意打ちである。

『マジっすかっ。』と毎度声に出る。そして、Tenに何のストレスがかかっていたのかを考察してみる。

Tenの限界を知るための手立てにもなっている。

糸が切れた様に眠っているので、事前に何をやっていたのかは分かりやすい。外出先でのストレスであったとしても、今のところスケジュールを把握しているので予測はつきやすい。

Tenの脳は誠に繊細だ。

目が覚めれば、訊ねてみる「疲れていたんだね。何かあった?」と、言葉に出させて共有する。しんどさを知る。とても、大切なこと。

 

 注) ハハ(私)はとても強靭だから、つい何でも「そんなの、大丈夫だよ」でかたずけてきた。

   今思えば、Tenにとっては救いが無かった。

 

妙なもので、過集中しすぎて今日は絶対OFFするぞ!と予測する日に起きていられるとかえって心配になる。

先日、学園でYouTubeのライブ配信を行った。Tenは全8曲をベース演奏をした。出来栄えも良く。かなり集中していたはずで、準備・かたずけなど含めて過重活動だった。それなのに、帰宅後一向にOFFする気配がしない。ゲームをする余裕ぶりだ。

ハハ(私)は解せない。どうしたのだ?と訊ねると、「今日で、頭の中の8曲の荷物を下せる。安堵だよ。」とTenは微笑んだ。

安堵=達成感

きっと、幸せだったのだろう。と、ハハ(私)は思う。