1月初めの出来事です。
なんだか、やるせないことが起きそうな気がして、
カヌレは昔からよく知るあの子の元に急ぎました。
お姉ちゃんとカヌレにとって。
この子は、特別な存在でしてね。
場所は実家から歩いてすぐのところにある巨大商業施設、
可哀想なことに、梯子が必要な高さに陳列されています。 ★
カメラに収めるのにも必死。
ひと言にするならば、十一年間安否確認をし続けたワイン、
商業施設の開店と同時に、この子もここにやってきました。
真先に愛するヴォルネィの文字に気づいたのですが、
正直、その他ツッコミどころが満載なものでしてね。
最初は『 あのワイン、まだ売れてないよ〜 』とか、
時にお姉ちゃんに報告したりなんてしていたのです。
難癖つける割には、その都度、安否確認に向かうカヌレ。
よく見ると 右側に余裕がありますでしょう?
数年前、この子の相方は売られていきました。
名は、やぶけ子ちゃん。
エチケットを負傷していても、大丈夫。
経緯は、HP 上から同じワインが姿を消したので、
在庫は店舗にあるものに限られるのかなとですね。
もういいよ、わが家においで、
この子の身元を引き受けます!
同じく買うのならば、早く決断すればよいのに。
けれども、普段ワインをこんな求め方をすることはないし、
十年余りの間に並ならぬ愛情が生まれたということですね。
よし、一緒にお家に帰ろう。
少し前、年末にお姉ちゃんが帰省していた時に、
そろそろ連れて帰ろうなんて言うものでしてね。
え、実家に戻れば美味しいヴォルネィがあるのに?
失礼な発言をして お姉ちゃんの行動を止めました。
うぅ、ごめんよ。
イオ⚪︎でブルゴーニュという現実に押し潰されそう、
失言をしました、冷静になって考えてみるとですね。
既に 勝手に 16年の熟成を経たヴォルネィ。
他のワイン屋さんでもそうたやすく出逢えるものでもないし、
カヌレが知るだけでも、十年以上動いていないものでしてね。
至極、美しい液面に見て取れます。
こんな小さな一件でもそわそわしてしまって、
師匠に指導していただきたくなるカヌレです。
☑︎ カイヨ一族はボワイヨ一族に次いでヴォルネィに多い造り手、
そのため、ハズレは少ないと思われます。
☑︎ 2004年で、熟成具合も良いと思います。
もう、悩むことはないですね。
ヴォルネィ 2004 / ルイ・カイヨ ★
エチケットに エルヴェ・ケルラン の記載も有り、
どういう意味? 追って 調べてみようと思います。 ★
真相としては、何も特別でないワインだけれども、
お姉ちゃんとカヌレにとっては特別なヴォルネィ!
わが家でお休みいただいた後、封印を解いてみますね。