少し前のお話になってしまいましたね
先月の終わりに舞台を終えたお友だちと、
久しぶりにゆっくりとおしゃべりできる時間を設けました
時に厳しい先輩でもあり、
時に励まし合える同志的存在でもあり ・・・
お子ちゃまなまんま帰ってきたカヌレを、
地方でも ballet を続けていけるよう導いてくれた人かなぁ?
そして、当然大切な親友。
お互いに若い時分は自分にも他人にも厳しく、
弱い部分を見たくも見せたくもない存在だったけれども ・・・
お互いが歳を重ねていくにつれて、
その両方を受け入れられるようになっていったところかなぁ?
この度で一線を退くと決心したと聞かされたとき、
お互いに見守ってきた長い年月での出来事が頭の中を駆け巡りました
そして、親友だからこそ言える
舞台の上にいる彼女の姿を見たとき、
決して間違ってはない決断をしたと素直に感じました
身体中の神経の隅から隅まで、
常に研ぎ澄ませていなくてはいけない芸術であり ・・・
身体を酷使しなければ成り立たない芸術の前に、
年齢ってのは何処までも非情な現実を突き付けるものですよね
けれども、それが受け入れるしかない現実
努力を惜しまない人だと熟知しているからこそ、
自らの三年後にも自信がないと何の抵抗もなく言うことが出来ます
若い時分には疎ましささえ感じていた親友は、
最後の最後まで最小限の悔いで済むよう導いてくれた人でした
惜しまない努力を注いだところで、
悔いの念に付き纏われることは今現在でも目に見えております
大切な人たちを傷つけ様々なことを犠牲にしてでも、
如何しても手放すことは出来なかった ballet と共に過ごす人生!
決して長くはない残された今後を、
片時たりとも無駄にせず大切にすると決意した瞬間でした