ここのところ、わが家の3ワンズを通して、楽しくお話できる機会が増えてきて
同じく、大切なワンコたちと暮らす皆さまとも知り合えて、
とっても幸せなことだと、しみじみ思っているところです
なかでも
いろんな表情を見せてくれる、もずくちゃんを載させていただいたとき
皆さまも、きっとカヌレとおんなじような笑顔で、見てくださっているのではないかな~と
カヌレの周りの方たちは、おふざけ半分、
「もずくちゃんばかり、明らかにえこひいきしているでしょう~」
な~んて、言われます
そんなこと、全くないのですよ~!
3ワンズに対しての愛情は、全く一緒 その表現の仕方が、少々違うだけなのです
忘れることもできません
数年前、広島でとても痛ましい事件が起こりました・・・。
「ドックパーク」
その名の通り、犬だけを売りモノとした、人間が遊ぶための施設です。
軌道に乗っているときは、華やかでした~。
何千頭もいるワンコたち。
目にする機会がないような珍しい犬種も、かなりの種類が暮らしてました
経営が難しくなり、それが立ち行かなくなったとき、
命を売りモノにしている施設の、その命はどうなっちゃうのでしょう
広島での件も、その類いのひとつ。
想像しうえる最悪なケースで、幕を閉じることとなりました
何千頭もの骨が、その敷地内に埋まっていると聞いています。
カヌレがその耳にしたくない話を聞き、訪れたときは、「時、既に遅し!」
けれども、既に遅しとは言ってられないので、
その時にできる、できる限りのことを尽くしました
目に入れられるような写真は、ハッキリ言ってありません
そんな中、唯一…
一番マシな写真です
もずくと、大きくは違わないダックスたち。
雪深い山間部に設けてあったパーク、冷たいコンクリートの上には、ボロボロの新聞紙のみ!
力のある、大きな犬種とは分けてある。
考慮してあることは、こんなことのみ!でした・・・。
もずくは確かに・・・、
そんな中でも、特別な血統を持ち合わせている子です。
ワイヤーであり、カニヘンであり、ウィートンであり
その3つを持ち合わせていることで、
経営が上手くいっているころから、ほかのダックスたちと隔離されていました
その理由とは、「その貴重な血統に、ほかの血が混ざっては困るから」
血統がいい!なんてことは、本人が知る由もありません。
もずくはいつもケージに閉じ込められていて、
ほかのダックスちゃんと、遊ぶことすら許されていませんでした。
犬らしく暮らせないのなら、血統なんてむしろ悪い方がいい
「血統がいいからといって、この子はこのケージの中で一生を終えるのだろうか」
その想いで、カヌレは園長と交渉しました
いろいろな条件を付けられ、無事わが家にくることとなったもずくですが・・・
今思うと・・・その頃から、経営が怪しくなりつつあったのでしょうね~。
パークが手放してくれたおかげで、この子の命を救われました。
つまり!最悪な状況を体験する前に、もずくはわが家へ来れたワケです。
こんなに愛らしいこの子
ひとまわりも、ふたまわりも体の小さいこの子は、
最悪な状況下でもパークにいたら、真っ先に命を落としていたでしょうね
そのことで、カヌレ父とは何回も衝突しました
「何千頭もいる中、こいつだけを救ってくるのは、お前もパークと一緒。偽善者ではないか
血統がいいからこそ、こいつはお前に見出してもらえたのだろう
何千頭、一気に引き受けられるような人間になってから、
初めて!犬を救うということを考えろ」
その時は、
「そんなこと言ってる人間こそ、1匹の犬だって救えないんでしょ」と、反論しましたが、
父の言うとおりです。
現にその後、何頭もの犬が命を失いましたから
以前、カヌレ父の少年の頃の写真を見たことがあります
カヌレ父の周りを囲む、幸せそうなワンコたちを数えると、
その数は・・・16匹でした
本当の意味で命を大切に思う父だからこその、カヌレへの言葉だったのだと思います
今ではこうして、先住犬2匹の間で、幸せそうに暮らしております
3匹目としてわが家へ受け入れるとき、
何よりまず、かぼすとつむじの許しを得なくてはなりませんでした
さすがに、初対面が自分たちのテリトリー→わが家ではマズイと思い・・・
かぼすとつむじを連れて、パークまで赴き、
もずくとの初対面を済ませました
その時の、もずくの姿も忘れることは出来ません
普通、想像するに・・・
カヌレもみつ豆ちゃんも、もずくにとっては初対面な人間。
かぼすもつむじも、もずくにとっては初対面なワンコ。
ある程度覚悟して、やり合う場面が考えられますよね
その時のもずくは、
カヌレたち人間にも、かぼすたちワンコにも、全く興味を示さず
大きな空だけ見上げて、あさっての方向にトコトコ歩き始めました
きっと、久しぶりに触れる、外の世界だったのでしょうね
人間や犬より、こんな空間が存在していたことの方が、
よっぽど、興味深いことだったのでしょう~。
おそらくストレス!
へアレスドック姿だったもずくが、少しずつ今のボサもずくに近づいていく過程
リードや胴輪を付けたところで、
一歩も踏み出せなかったもずくが、お散歩を楽しみにするようになった過程
写真と共に、カヌレの心の中にしっかりと残り続けます
カヌレも、もう大人です
綺麗事だけでは、世の中進んでいかないことは、重々わかっているつもりです
しかしやっぱり・・・人間のエゴというものは、時に恐ろしい
すっかり表情豊かになり、ボサもずくになったもずくちゃんが、
こうしていつの間にか、家族としてカヌレを支えてくれていること
カヌレは、胸を張って生きていくつもりです
本日のマジメで、長々としたカヌレの日記に付き合ってくださった皆さま。
ありがとうございました