Lou Dumont(ルー・デュモン) 仲田晃司さんをお迎えして、テイスティングセミナーが開催されました
お店はhanawine
さんです!
ブルゴーニュにて、ワイン醸造家として活躍してらっしゃる仲田晃司さん。
このオレンジの地に「天地人」のエチケット、すでに浸透してますよね
初めてお姿を拝見しましたが、第一印象からして穏やかで柔らかな雰囲気!
しかし、それだけでは遠いフランスで醸造家としてやっていくことなどできないハズ。
人前でお話することがちょっと苦手という仲田さんに代わり、インポーターさんの進行で会は進みます。
どんなお話が聞けるのか楽しみです
ワイン醸造家を目指した理由、フランスに渡った後、今のベースが出来上がるまでのご苦労、
「神の雫」にまつわるお話、などなど…仲田さんの貴重なお話を聞くことから、会は始まりました
フランス各地で修行を重ねた後、ブルゴーニュを選ばれた理由
→「人」の良さ&結局は、デリケートで繊細なピノ・ノワールがやっぱり好き
仲田さんが生産者を選ぶ上で、大切にしていること→自分と共に向上していける人であるかどうか!
現在はオフィス・カーヴ・ご自宅、全てジュヴェレ・シャンベルタンとのことです!
(シャンボール・ミュズィニに構えたかった!というのが本音とのこと。
しかし、それじゃなくても日本人が向こうで土地を持つとだけでも大変
土地の少ないシャンボール・ミュズィニは諦めるしかなかった…とのことでした)
ラベルにある「天・地・人」→ワイン造りにおいて、大事なモノを表したかった!
その中でも「人=コミュニケーション」が、より大切と実感しているので、「人」の字だけ
少し大きく記載されているようです
自分が常に目指しているワインとは!→何杯でも飲みたくなる、おかわりしたくなる、いつの間にか
一本空いている、そういうエレガントなワイン
などなど…。
他にも貴重なお話が盛り沢山 あまりにも心に残っていることだけ書き留めてみました!
さて テイスティングです!
①クレマン・ド・ブルゴーニュ ブランド・ブラン 2007
コート・ド・ボーヌ産のシャルドネ 100% こだわりはボーヌのシャルドネのミネラル感とのこと!
アンリ・ジャイエに絶賛されたクレマンです。
②ブルゴーニュ・ブラン 2007
ぶどうは全てムルソーのシャルドネ!他のブルゴーニュのぶどうより、ミネラル分が豊富とのことです!
とても個性的で、私はあまり味わったことのないモノでした。
③ブルゴーニュ・ルージュ 2007
全てコート・ド・ニュイのピノ・ノワール。ジュヴェレ・シャンベルタンとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュを
格下げしてブレンド。
仲田さん曰く、ピノ・ノワールはこういう薄い赤色のワインで、ほんとにルビー色。決して黒ぶどうでは
ないんです!後口がまろやかで、もう一回飲みたいな~と思われるモノでありたい!…と。
④サヴィニー・レ・ボーヌ・ルージュ 2006
⑤ジュヴェレ・シャンベルタン 2006
仲田さん入魂の看板商品。③④に比べ、やはり少し力強さを感じます!
私はこちらが一番好みでした!
⑥ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・シュシュ
こちらの生産者さんのぶどうは、この2006年のがファーストヴィンテージ。華やかです~!
2005・2007・2008のぶどうはワインにしたいモノではなかった、とのこと。
2006は、このぶどうだったら!ということで醸造するに至ったということですが、
こういう部分で、穏やかな中にも、頑固なこだわりを感じます。
テイスティングが進む中でも、数々の貴重なお話が出てきました
ワイン造りは、ほんとに肉体労働。金銭的にも大変な仕事ではあるし、
ほんとに好き!やっていきたい!というのでないのなら、自分の子供には押し付けたくないと…
仲田さんはやってて楽しくて仕方ないそうです
周りはOKを出す中、どうも樽香が強すぎる、と仲田さんには納得がいかなかった2001のワイン。
周りが知らぬ間に、ワインジャムに変身していたそうです
やはり頑固なんだな~!と思う面がある一方、
「ワインとして納得いかなくても、捨てる!ということはできないので、ジャムにしました」
やはりぶどうやワインに対する愛情…しみじみと伝わってきました
ほんとにおいしかった仲田さんのワイン そして仲田さんのお人柄…。
すっかり大ファンになってしまった一人です!
サインもいただき、写真もご一緒してくださいました
参加されていた皆様、きっと同じ想いだったのでしょう!
それぞれお気に入りにワインを手に、次から次へとワインが出ていってます
直接、ブルゴーニュの醸造家さんがいらっしゃる機会、そうそうないですものね!
とても貴重な時間となりました
一見穏やかで温かい印象、お話を聞くと素朴な方、しかし職人としての頑固さを秘めていらっしゃる…。
仲田晃司さん、ステキなブルゴーニュの醸造家さんでした