まだなくなるわけじゃないんだから、諦めちゃいけないのに
それなのにかなしい。
でも涙は流さない。
わたしは今まで、それなり関わったことのある人をなくしても、どこかそこまではかなしくなかった。
それはたぶん、心の中では線引きをしている部分があったからなんだ。
無意識のうちに。
関わっても、傷つくほどには深く関わらないでおこうという無意識もあったのかもしれない。
涙を流さない自分は冷たいのかな、と悲しんだふりもしたかも知れない。
自分のほんとうの心の中では、どこか他人事だったんだ。
諦めちゃいけないのに、いなくなるかも知れない、と
そう思うだけでほんとうにかなしい。
血と肉を分けて、思い出もたくさんあるひとがいなくなるかも知れないのは、ほんとうにかなしい。
でも泣いてちゃいけないんだ。
神様がいるのなら、わたしをとてつもなく強くいさせてください。