肥満に関する遺伝子
担当:れら
がんばっても…がんばっても…やせない。。
食べても…食べても… …太らない。
両者とも、人によってはすごく辛い事です。
『えっ、食べても食べても太らないっていいじゃん!!』
いいえ、そんなこともないです。
世の中には、やせたい!!と考えている子もいれば、
太切実に太りたいと考えている子もいます。
例えばバリバリ運動をする方で、どれだけ食べても食べても肉という肉がつかない。
つまり筋肉すらつかない方は、同じトレーニング・食事をしている人よりも不利になってしまうでしょう。
大切な人との子供を健康に産みたい。だけど思うように体重が増えない。
人によって、悩んでいることは様々です。一概に痩せたい願望が万人共通と考えるのは、できれば避けていただきたいですね。
でも、やっぱり食べても食べてもやせたいですよね。。
病気にもなりたくない。だけどおいしいものはいっぱい食べたい。
おいしいものを作り出す世の中が悪い。
運動と食事の制限からダイエット。それはとても辛いことでしょう。
楽してやせたーい。
何もしてないのにやせたーい。
そこに肥満の遺伝という敵が現れました。
ダイエットの感受性がいい人・悪い人
代謝のいい人・悪い人
いろいろなサプリメントを試したけれど、全然きかない人・効果覿面な人
さまざまな遺伝因子が取り上げられていますね。
例えばアディポネクチンというホルモンを摂取したら、さまざまな効果が得られたというのは
比較的有名なことかとは思います。
食事で食べてアディポネクチン摂取、などとうたっている商品もありましたが、
確かアディポネクチンはたんぱく質物質だったはず… 故に、口から摂ったらどうなるのかは、れらにはまだよくわかりません…。
今回は遺伝する肥満因子の中でも、 UCP に注目してみました。
※CPU コンピューターの中央処理装置ではありません (゜Д゜)
UCPは、脱共役たんぱく質 (だつきょうやくたんぱくしつ)
といいます。
人間がグルコースを利用する際に、解糖系→TCA回路→電子伝達系という段階を経ます。
その最後の段階の電子伝達系で、UCPちゃんはATPという高エネルギー物質の生成を止めてしまうのです。
ATPになり切れなかったエネルギーたちは、熱エネルギーに変換されてしまいます。そして体外に発散されてしまいます。
ATPになればいろいろな細胞に利用されていました。あんなことやこんなことができたのに…。゚・(o´PД`q)シクシク
そんな哀愁も束の間、ATPをオーダーしていた細胞からは、『エネルギー足りないんですけど!!』と苦情がきます。
そのため、電子伝達系ではもっともっとグルコースからATPをつくり、細胞に届けようとします。
もともとのグルコースが少なくなってしまえば、脂肪組織が分解されてグルコースに変換されます。
つまり、最終的にエネルギー代謝があがるんです。
ではこのUCPは、体のどこにあるのでしょうか?
…
…ここで残念なお知らせです。なんと、成人の皆様には、このUCPちゃん、もうあまりありません…。
もともと白人の方々にはおおいのですが、モンゴロイドのわれわれには少ないようなんです。
また、赤ちゃんのときに多い褐色脂肪細胞というところにはたくさんありました。
(それでも一応まだあります。)
UCPは、日本人が糖尿病を発症しやすいことにも関与しているのではないかといわれています。
やせの大食いの人って、胃下垂だーとかよく聞きますが…
こういう遺伝物質が多く発現しているのかもしれないですね (゜Д゜)
参考文献
栄養と遺伝子のはなし 分子栄養学入門