手術の内容
私はNuss法で漏斗胸手術を受けました。
Nuss法とは、
金属のバーを体内に入れて、
直接凹んでいる胸骨を持ち上げて固定する方法です。
ひとつ大事な点は、
骨を持ち上げるにあたって、
肋骨が割れてしまうことです。
漏斗胸手術での痛みは、傷口の痛みも少なからずありますが、骨が割れたことによる痛みの方が大きいです。
ただ、18歳以下はまだ骨が固まりきっておらず、成長途中の柔らかい骨なので、
割れない場合もあります。私はそうでした
そのため若いほど、生じる痛みは減りやすいということです。
結果
手術を受けて、
私の骨は持ち上がりました。
むしろ担当医に「初めてこんなに綺麗にできたかも!」なんて言われたりしました。
右腕が自力で上がらなかったりもしましたが、
先生に言うと「四十肩になってるから、壁を使って腕を上げる練習をして」と言われたので、
頑張って練習してました。
漏斗胸手術は通常、
手術後1週間〜2週間ほどで退院します。
私もちょうど1週間で退院しました。
手術直後は左腕も少ししか上がらなかったけど、
退院後からは段々と上がるようになって、
右腕も少しずつ元に戻っていきました。
手術直後に腕が上がらなくなること自体はそう珍しくないのですが、私は13歳だったので、四十肩というには少し珍しかったです。
トラブル
漏斗胸手術の痛みのピークは3日ほど。
…らしいのですが、
私の場合は「気が狂うような痛み」が無いかわりに、一定の痛みがずっとあるような感覚でした。
なので早めに歩けるようにはなりました。
入院中は麻酔の気持ち悪さの方が辛かったので、量を減らしてもらったりもしました。
退院後も痛みが続き、
「一定の痛み」とは言ってもかなり辛いので、
痛み止めを飲まない日は無かったし、
飲んでも痛かったです。
本来は、18歳以下の場合、
大人より早く痛みがおさまるはずなのですが、
私はずっと痛かったです。
寝ても覚めても、座っても立っても、
どんな時でも痛くて、呼吸も苦しくて、
夜中にぐっすり寝ることはできませんでした。
診察
退院してから少し経ち、ひとつ変化があった。
「金属バーおかしくない…?」
金属バーを入れた傷口の少し上に、
なにか盛り上がりができていたんです。
触ってみたらどうも骨ではなさそうで、
しかも皮膚が引っ張られてるからちょっと痛い。
退院から半月が立ち、病院へ行きました。
レントゲンを撮ったところ、
入れた
金属バーがズレていました。
例外
通常、体を捻ったり曲げたりしなければ、
金属バーがズレることはあまりないのですが、
こんなケースは珍しいらしく、
私は猫背でもあるから、
背中のカーブの影響で、金属バーがフリップしたのかも…と言われました。
そのままにしておくと危ないから、
元の位置に直すか、いっそ抜いてしまうかの二択でした。
以上です!
4回の手術の中で一番辛かった、1回目の手術について書きました!
次回は漏斗胸手術(2回目)か、
1回目の時の心情ですかね。お楽しみに!!