3・
最後にメッセージを書いて、ブログを終わりたいと思います。
【現部員全員に】
部活というのは不思議なもので、部活内外問わず未だかつて出会わなかった面白い人、変な人、素敵な人たちと、たった一つ共通の「水泳」だけで繋がれてしまう不思議な空間です。最近、そういうコミュニティの稀有さを実感しています。
月並みではありますが、世界の中で出会い、顔を覚えて、名前を認識して、その人の性格や、好きなものから、S1からS4までを知ることができる他人は、人生において本当に、極僅かなのだとおもいます。部活内で出会う人は、水泳という共通項がある限り、あなたにとって、良い意味でも悪い意味でも、どうでもいい人間とは一線を画す、繋がりがある存在です。
ぜひ、同じチームであってもなくても、色んな繋がりを作って欲しいです。たくさん喋って、喧嘩して、大きな人間になってください。そうして作った繋がりは、それ自体に価値があるし、ある種の保険にもなります。きっとその人たちは、絶望したときに前を向く力をくれます。永く良い関係を築けることを、願っています。
【後輩に】
もう後輩と呼んで良いのかは怪しい回生もいますが、可愛い後輩がいっぱいできて、嬉しいです。
1個下、2個下は、めちゃめちゃ水泳やってた子があんまりいなくて、少し残念に思ってました。でも、僕が知ってる水泳の楽しさや面白さを、歴の浅い子達にはなるべくたくさん伝えたいと思って活動してました。
僕の将来の夢は「水になること」と、本気で思っていた時期があります。それくらい、水に入っている時間が好きでしたし、すごく夢中になれて楽しかったです。変人だと思われるかもしれないけど、今でも水に対する憧れがずっとあります。
きっと僕の現役時代の泳ぎには、顕著にそれが現れているだろうと思います。200泳ぐみたいな感じで100とか50泳ぐよねと、人生で何度言われたかわかりません。
僕らの代は、その姿勢にこそ差はありますが、結構真摯に水泳と向き合っている代だと思います。好きとか嫌いとかあまり考えないくらい当たり前に好きで泳いでるのが、同期の競泳面なんじゃないかな。知らんけど。
水泳好きだからこそ、後輩たちには部活を辞めて欲しくないし、水泳が嫌いになって辞めるなんてことはあってはならないと思っていました。少なくとも僕はそう常々思っていました。だから僕は辞められませんでした。僕が辞めたら、この考えが嘘になってしまいます。
僕は甘い人間で、みんなが楽しそうに水泳している姿を見るだけで幸せになれます。時たま気分が沈むことはありましたが、本当に大好きでした。
今こうしてみてみると、その考えは間違ってなかったんじゃないかなと思います。水泳を楽しんでいる姿が、あやせとか、まなととか、しょうまとか、ゆうなとか、けんしんとか、おざきとか、超わかります。
これからは、楽しいだけじゃない、戦力になれるような部員として同回と後輩を引っ張ってください。みんなタイム伸びてるし、心配はしていません。
もう一つ、僕が伝えたいのは、辛いことや面倒なことはすぐに周りに言いましょう。楽しいことは、もっとたくさん言いましょう。きっとみんな快く聞いてくれますし、助けてくれたり、何かしらの言葉をくれると思います。
言葉は心を救います。どうかお互いに、言葉を掛け合ってください。気が向いたら、僕ともお話ししましょう。
慕ってくれた皆さんのおかげで居場所ができました。本当に助かりました。ありがとうございました。
【先輩に】
入部した当初は実際、僕自身やる気に満ち溢れていましたが、途中から大失速してしまい、部活に貢献できませんでした。大変申し訳ない気持ちです。
最後の試合だった中インのメリレに出させてもらえて光栄でした。僕のタイムはボロボロでしたが、とても印象に残ったレースでした。なおきさんの、リレーの時しっかり結果残してくるパワーがちでかっこよかったです。怖くてあんまり喋ったことなかったですが、レース前に、「頼むぞ」と言われたのだけめちゃくちゃ覚えてます。森本さん、色々おしゃべりしてくれて気を持ってくれてなんとかリレー泳ぐまで辿り着けました、助かりました。北斗さん、関係ないですが、最近スプラ面白くなってきてるので、気が向いたら山西さんとまたやりましょう。ありがとうございました。
引退ブログを書くにあたり、過去の引退ブログを読み漁りました。その中の何人かの先輩たちのブログで、
"大学水泳は「チーム」としての競技に面白みがある"
という旨の話をされていました。引退間近になってからその通りだなと、強く思いました。
個人種目でのタイムや泳ぎ方に対して、各々がお互いに関心を持っている現部員たちの姿を見ていると、それを実感します。僕は名大水泳部内での彼らの姿しか見ていないので、実際はもっと、試合や交流戦内で、チーム外部と関わる中での面白い部分があると思います。交流戦の開催機会も増えてきていて、今後合宿なども復活するかもしれません。なので、これから先もこの言葉とその意味を、生の経験がたくさんある先輩方からも、これを後輩たちにぜひ伝えてほしいです。水泳をどんどん好きにさせてあげて欲しいです。よろしくお願いします。
今後とも名大水泳部を、ご支援よろしくお願いします。ありがとうございました。
【同期に】
酷くご迷惑をおかけました。副務の仕事、選手引退、ドライ面、遅刻・欠席、飲み会での途中離脱、等々、僕ほど暴れ散らかした部員はいないと思います。本当にごめんなさい。毎度ありがとう。仲良い回生で、みんな本当に優しくて可愛くてかっこよくて本当に良かったです。
あ、でもすぐみんなゲロ吐くから飲み会はあんまりいきたくないヨっ⭐︎
たつきとりょうへいは主将、競泳主任。けんは水球主任。今の僕が言えたもんじゃないけど、3人とも本当に凄いです。ちゃんと責任持って部員を引っ張り、周りに慕われる先輩になろうという行動や姿勢が、それぞれあって、本当にカッコ良いと思います。尊敬しています。
けん、ちゃんと卒業するんだよ。
りょうへい、俺のこと嫌い？俺は好き♡
たつき、ふくらはぎ揉みたい。
虎沢はオーストラリア、菊池はイケメンお兄ちゃん、副務押し付けてごめんね組。でも多分俺が副務やってたら、ホテル取り忘れて車中泊とか普通にあったと思うので、部活のために2人が引き受けてくれてよかった。僕の中では、酒飲むと人が変わる人2Topでも有名でした。年上だしなんか安心感あるよね2人。大好き。
ひがちゃん、みんなの母。某人からのハラスメントに耐えてよく頑張ってくれました。新歓係一緒にやろうって誘ってもらって、マネージャーのお手伝いもさせてもらって、選手時代も、選手やめてからも色々な場面でお世話になりました。同期スノボ帰りの飲み、途中で一緒に帰ってくれてありがとう。いつも心の支えになってくれました。こころより感謝。またカラオケ行こう。
なっちゃん、みんなへの愛が溢れて止まらない親戚て感じでしたね。褒めてる。大学で本格的に水泳やろうなんて、普通は思いません。その上主務も。すごい。すごい。
なっちゃんがね、「しんどいときは、しんどいって言っていいんだよ」ていってくれるの、毎回泣きそうになるので、やめてください。とても嬉しかったです、ありがとう。本当にお疲れ様でした。
まだ全国公あるか笑
ちあき、誕プレに貼ってあったメッセージ、めちゃめちゃ嬉しかった。編入してきたとは思えないぐらい部活にも馴染んでたし、朝練めっちゃ行くし、しれーーーっと一番頑張って水泳取り組んでるんじゃないかな。スクワットとチューブの姿勢は最後まで面白かったけどね。
天然だけど、部活のことや自分のことはしっかり考えているところ、尊敬しています。幸あれ。ありがとう。
ー最後にー
水泳に限る話ではありませんが、割と誰でも地獄をかかえているものです。それを他人に、全てを理解してもらおうとする必要はないです。ですが、自分で自分自身がどういう人かを知ることは、身を守る術になるので、自分だけは逃げずに向き合いましょう。自分に嘘をつくのは、できるだけ控えましょう。
どうしようもなく不安になったり、無理だなって思うなら、僕はそれでもいいと思います。どうしても無理なら、極論、死んでみるという選択肢もあると思います。でも僕は皆さんには、死んでほしくないです。まったく大袈裟な話ではなく、僕は皆さんに生きていてほしいです。
きっと僕にも、死んでほしくないと思う人がいると信じたいです。そう思えば、生きててもいいかなって思います。それが繋がりです。どうか繋がりを捨てないで。
「存在自体に価値がある」人間はほぼいないし、「生きてるだけで丸儲け」とか、「生きてて偉い」とかも特に思いません。でも、「死んだら損」というのは正しい気がします。
美味しいご飯を食べるために。気持ちよく眠るために。面白い本と出会うために。
素敵な繋がりを守るために、今日も適当に、生きていきましょう。
なんの話でしょうか、一体。
自分から、会話のタネをつくることが苦手な僕ですが、皆さんと話している時間は、とても楽しかったです。
楽しそうに皆さんが話しているのを、見ている時間も、楽しかったです。
僕はすごく楽しかったので、またいつでも、いつになっても、話を聞かせてください。
結局少し長くなりましたが、ありがとうございました。
それでは。
和湊 滾魂 gloriosa 常昇